プロボクシングWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者藤田健児(31=帝拳)がプロ10戦目で初メインイベンターに燃える…
プロボクシングWBOアジア・パシフィック・フェザー級王者藤田健児(31=帝拳)がプロ10戦目で初メインイベンターに燃える。6日、東京・後楽園ホールで行われる所属ジム興行DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol38のメインを任され、同級8位の元東洋太平洋スーパーバンタム級王者ペテ・アポリナル(30=フィリピンに挑戦を受ける。
5日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、56・9キロでパスした挑戦者に対し、藤田は3度目でリミット(51・7)に到達した。自宅の体重計との誤差があり、1回目は予想外の200グラムのオーバー。2時間の猶予が与えられ、2回目は150グラム、3回目でリミットなった。藤田は「家の体重計との差ですね。代謝で落ちると思っていたので」と苦笑。約1時間ほどで汗を出して無事に計量クリアし、安堵(あんど)の表情も浮かべた。
挑戦者は1階級下の元東洋太平洋王者となる。藤田は「1階級上げてきた選手なので、若干小柄。肉付きも含めて予想通りですね」と想定内であると強調。アマチュアで10冠を奪ってプロ転向。25年は初めての年3試合目、初メインという刺激の多い25年最後のリングとなる。「今は防衛ロードよりも世界というのが、日本的にもうちのジム的にもあると思う。そこを卒業できるような見せ方をしないといけない。メインになって(興行を)任せられたと思っている」と気持ちを高揚させた。
11月24日には、同門の東洋太平洋同級王者中野幹士(30=帝拳)がIBF同級挑戦者決定戦に挑んだものの、判定負けを喫して世界切符を奪えなかった。あらためてフェザー級の世界レベル、厳しさを感じた藤田は「本当はどの相手であっても(戦いの)パズルをはめないといけない。幹士はそのパズルをはめられなかったのかなと。僕もどんな相手でもパズルをはめていくしかない」と危機感を募らせた。
25年は1月、7月とKO勝利を重ねた。25年の3連続KO締めを狙う藤田は「プロ初の年間3試合ですから。次もKO、TKOすれば、結果的に良い方につながる。負ければ終わり。なので勝つだけ」と言葉に力を込めていた。