軽量級期待のアマチュア6冠ボクサー片岡雷斗(19=大橋)が5日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦)プロテストを受験した。…

軽量級期待のアマチュア6冠ボクサー片岡雷斗(19=大橋)が5日、東京・後楽園ホールでB級(6回戦)プロテストを受験した。筆記試験に加え、同門の先輩となる東洋太平洋ミニマム級王者石井武志(26=大橋)との3回のスパーリング、シャドーボクシング1回などに取り組んだ。片岡は「後楽園ホールの舞台は初めて。いつもとライトも違いますし、緊張しました。(石井は)パンチがあるので、接近戦を意識してスパーリングしました」と笑顔をみせた。

今春、名門の習志野高を卒業後、大橋ジムのアマチュア部門の所属選手として活動。当初は28年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)出場を見据えていたが、適性ウエートの階級がなくなったことを受け、片岡は大橋ジム大橋秀行会長(60)に相談し、プロ転向を決断。12月1日に所属ジムの大橋会長とともに会見し、プロ転向を正式表明した。 合格発表は6日の予定。合格切符を得れば、プロへの第1歩を踏み出すことになり「新鮮な感覚でいます。見ていて夢と希望を与えられるボクサーが目標」と意気込みを示した。

大橋会長によると、来年3月にプロデビューする見通し。対戦相手はアジア王座のランカー級になるという。プロではミニマム級からスタートし、世界王座を狙う。スーパーバンタム級まで世界5階級制覇を狙う意気込みの片岡は「ボクシングで見せるのが1番。ボクシングスタイルで、(同門の4団体統一スーパーバンタム級王者井上)尚弥さんのようにみせたい。見ている人たちに力を与えられる選手になりたい」と声をはずませていた。

◆片岡雷斗(かたおか・らいと)2006年(平18)7月12日、千葉・佐倉市生まれ。小学4年からボクシングを開始。臼井中から習志野高に進学し、高校5冠を達成と23年アジアユース53キロ級金メダル。25年3月に高校卒業後、大橋ジムのアマチュア部門の所属として活動。家族は両親と兄2人、弟2人、妹2人。身長162センチの右ボクサーファイター。