◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・藤田健児―同級…

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・藤田健児―同級8位ペテ・アポリナル(12月6日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・フェザー級王者・藤田健児(31)=帝拳=が6日、4度目の防衛戦に臨む。5日は都内で前日計量が行われ、藤田は200グラムオーバーで再計量となったが、シャドーボクシングで再調整しリミットの57・1キロでクリア。挑戦者の同級8位ペテ・アポリナル(30)=フィリピン=は56・9キロでクリアした。

 自宅の体重計との誤差で再計量となった藤田は「もう終わったことなので大丈夫です」と苦笑。今年7月5日にシム・ハノク(韓国)に5回KO勝ちし3度目の防衛に成功して以来5か月ぶりのリング。初のメインとなり「気合を入れていきます。メインというのもあるのでしっかりKOで勝ちたい」。アマチュアで10冠の実績を残し、プロ転向後9戦全勝(5KO)。世界ランクはWBO3位につける。「しっかり勝って、早く世界に行きたい」と世界挑戦へと弾みをつける快勝を誓った。

 11月24日に同門で同階級の中野幹士(30)=帝拳=がIBF世界同級挑戦者決定戦に臨んだが、ライース・アリーム(35)=米国=に0―3で判定負けを喫した。藤田は「パズルのピースがはまらなかったのかな。幹士は当たれば一発がある。僕もはまれば自由自在に動けるスタイル。どの相手にもはまるような試合をしたい。(中野の敗北は)残念ですけど、僕は僕で世界を目指します」と表情を引き締めた。

 アポリナルの戦績は18勝(11KO)6敗1分け。