ヴィッセル神戸は6日に京都サンガF.C.とリーグ最終節を戦う。5日は神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習。オンライン取…

ヴィッセル神戸は6日に京都サンガF.C.とリーグ最終節を戦う。

5日は神戸市内のいぶきの森球技場で非公開練習。オンライン取材に応じた吉田孝行監督(48)は「自分たちより上の順位の相手とできる。勝てば順位が入れ替わるので、しっかり勝って終わりたい」とリーグ最終戦への強い気持ちを口にした。

11月30日FC東京戦後のホーム最終戦セレモニーで、今季限りの退任を表明。神戸での指揮は9日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)成都戦(ノエスタ)と合わせて残り2試合となったが「一切手を抜くことはないし、抜かないで準備した。みんなと勝って終わりたい」と勝負にこだわる姿勢を強調した。

最後の相手となる3位京都について「今季は本当に素晴らしい結果を出しているし、勝つサッカーをしている。そこに個の力もあって、本当に嫌な相手というか、強い相手」と評価。ボールを奪ってから素早くゴールを目指すチーム同士の戦いを「どちらが速く攻めて、相手を後ろ向きにさせるか。そういう勝負になる」とイメージした。

今季主将を任されたDF山川哲史(28)は「(今季の)集大成ということで、開幕より進化した自分たちを見せられるような戦いをしたい」と積み上げを見せる試合とすることを約束。「チームもそうだし、自分も本当に成長させていただいた。本当に感謝しかない」という指揮官への思いも胸に戦う覚悟を口にした。

今季目標としてきたリーグ3連覇はかなわなかったが、モチベーションは高い。来季のACLE出場に希望つなぐためにも、3位でシーズンを終えられるかどうかは大きい。来季のACLE出場権を獲得したクラブが26年の百年構想リーグを制覇すれば、リーグ3位のクラブが出場できる可能性も出てくる。山川は「Jリーグで3位になればACLの可能性も残されている。そこに向けてしっかりやっていきたい」。吉田監督の元で積み上げてきた戦いでの3位フィニッシュに力を込めた。【永田淳】