WBA世界ライトフライ級王者の高見亨介(23=帝拳)が“戦術の帝拳”を体現して王座を統一する。WBO同級王者レネ・サンテ…
WBA世界ライトフライ級王者の高見亨介(23=帝拳)が“戦術の帝拳”を体現して王座を統一する。WBO同級王者レネ・サンティアゴ(33=プエルトリコ)との王座統一戦(17日、東京・両国国技館)を控えた5日、都内の所属ジムで練習を公開した。
サンティアゴは今年3月、足を使ったポイントを稼ぐ戦術で帝拳の先輩の岩田翔吉(29)から判定で王座を奪取した試合巧者。一方で14勝中9KOと打ち合いでも強さを発揮する。高見は「やりにくい展開もイメージしながら、ジリジリと最後は仕留めるイメージ。願望は4ラウンドまでに」と強気だった。
11月24日のWBC世界バンタム級王座決定戦で同門の那須川天心が、中盤に手数とプレッシャーを強めた井上拓真に判定負けを喫したことに「すごくショックだった。気を引き締めて自分が帝拳ジムを活気づけたい」と気合を込めた。その上で「SNSで戦術のプランが帝拳ジムはあまりないんじゃないかというコメントを見るんですよ。足を使う選手だと追い切れないとか、仕留め切れないとか。それを自分が覆したい。プランB、Cがないと書かれたりするので、自分がB、Cもあることを見せたい」。
日本屈指の歴史を誇る帝拳ジムは、日本最多の16人の世界王者を輩出し、世界的にも選手育成と試合戦術に定評がある。高見は“名門帝拳”の看板も背負ってリングに上がる。【首藤正徳】