中日は5日、阿部寿樹内野手(36)の入団会見をナゴヤ球場で行った。4年ぶりの古巣復帰となる。「本当に光栄なことだと思って…
中日は5日、阿部寿樹内野手(36)の入団会見をナゴヤ球場で行った。4年ぶりの古巣復帰となる。
「本当に光栄なことだと思っていますし、またこれから頑張りたいと思います」と話した。「改めて、ここに来て懐かしい思いが…。ありがたいですね」と、現役続行のチャンスをもらったことに感謝した。
15年ドラフト5位でホンダから中日に入団。22年オフに涌井秀章投手(39)とのトレードで楽天に移籍。今季は43試合、打率2割1分9厘、3本塁打、8打点の成績で、戦力外通告を受けていた。
背番号は未定。年俸は1500万円と今季の7000万円からは大幅ダウンとなった。「やる、やらないいろいろ思っていたが、できればやりたいなと思っていた」と現役続行への思いは強かった。「もうやるしかない。しっかりやりたい。勝手に年を取っているので、自分ではまだ若いと思ってやりたいなと思います」と決意を新たにした。
来季バンテリンドームにはホームランウイングも新設される。プロ通算10年で51本塁打、中日時代の20年には13本放っている長打力が期待される。また内、外野を守れるユーティリティーもベンチにとってはプラスとなる。
ひげ姿もそのまま。「そるならもうそってきてます。みなさんの好きに呼んでください」。竜党に愛される「マスター」が4年ぶりに帰ってきた。
◆阿部寿樹(あべ・としき)1989年(平元)12月3日生まれ。岩手県出身。一関一から明大、ホンダを経て15年ドラフト5位で中日入り。4年目の19年からレギュラーをつかむ。22年オフに楽天へトレードで移籍。ひげとスマートな風貌から「マスター」のあだ名で親しまれる。通算706試合に出場、打率2割5分5厘、51本塁打、267打点。今季年俸6300万円。185センチ、92キロ。右投げ右打ち。