先週のジャパンCは、カランダガンに圧倒された。強い馬は強い。馬場もデータも超越した存在を体感した素晴らしい走りでした。…
先週のジャパンCは、カランダガンに圧倒された。強い馬は強い。馬場もデータも超越した存在を体感した素晴らしい走りでした。
気を取り直して今週はJRAで2つしかないダートのG1。中京・ダート1800メートル開催となった14年以降の11度を振り返ってみる。
★複数回馬券圏内に入った馬は7頭。
・レモンポップ【2・0・0・0】
・ゴールドドリーム【1・2・0・1】
・チュウワウィザード【1・1・0・1】
・サウンドトゥルー【1・0・1・1】
・ウィルソンテソーロ【0・2・0・0】
・インティ【0・0・2・1】
・ドゥラエレーデ【0・0・2・0】
この7頭で合計【5・5・5・4】(複勝率78・9%)と、馬券圏内の半分近くを占めたことになる。いわゆるリピーターが圧倒的に強いレース。同様にリピーターが強いG1と比べてみる。
▽チャンピオンズC
2度以上馬券に絡んだ馬の成績【5・5・5・4】(複勝率78・9%)
3歳【0・0・1・1】4歳【1・1・1・1】5歳【2・1・2・0】6歳【2・2・1・0】7歳【0・1・0・2】
▽安田記念【6・7・6・3】(複勝率86・4%。同じ直近11度)。
3歳【0・0・1・0】4歳【4・2・1・1】5歳【1・4・2・1】6歳【1・0・1・1】7歳【0・1・1・0】
▽天皇賞・春【6・4・3・1】(複勝率92・9%、京都での直近11度)
4歳【3・0・1・0】5歳【3・1・0・0】6歳【0・2・0・0】7歳【0・0・2・0】8歳上【0・1・0・1】
他の2レースと比べて、6歳の好走が多い。息長く活躍できるダート戦だからだろう。
★チャンピオンズCで2度馬券圏内に入った馬の3度目以降の出走は過去に2頭。
・ゴールドドリーム(16年2番人気12着→17年8番人気1着)→19年1番人気2着→20年3番人気2着
・インティ(19年3番人気3着→20年10番人気3着)→21年9番人気4着(0秒4差)
インティは4着と馬券圏内を外したが、0秒4差の4着。ゴールドドリームは連続2着といずれも馬券圏内に好走した。好走リピーターは3度目も4度目も馬券圏内にやってくるのが、当レースの特徴だろう。
★ウィルソンテソーロ
となれば、2年連続レモンポップの2着。G1級2勝。今年マイルチャンピオンシップ南部杯を制覇で衰えはないとみる。前走JBCクラシックの2秒2差5着大敗で人気が下がれば妙味が上がる。レモンポップがいなければ、3連覇に挑むことになっていたかもしれない一戦。3度目の正直に期待したい。
★前記好走リピーター7頭を除いたデータは【6・6・6・135】。リピーター以外の好走条件を調べていく。
×馬番14番ゲートから外【0・0・0・27】
★単勝15倍以上【1・2・3・99】
ここから馬券圏内が無い4歳、8歳以上、前走勝利、×前走1秒5差以上負け、キャリア31戦以上を除くと【1・2・3・39】となる。
好走馬は以下の6頭。
・ナムラビクター(14年8番人気2着)
・サンビスタ(15年12番人気1着)
・アスカノロマン(16年10番人気3着)
・ウェスタールンド(18年8番人気2着)
・アナザートゥルース(21年14番人気3着)
・ハピ(22年6番人気3着)
いずれもチャンピオンズC初挑戦。サンビスタを除き、同年のシリウスS、東海S(今年はプロキオンS)、平安S、アンタレスSのいずれかで2着以内だった。今年は該当馬無しだが、ウィリアムバローズは昨年の東海S勝ち馬。今年かしわ記念2着で、今回がチャンピオンズC初出走。ワンターンの1800メートルがベスト条件で、前走は59キロを背負ったぶん、スタートで反応が悪く脚を使ってしまった。7歳だが最内枠からロスない競馬ができれば一発の期待がある。(編集委員・小松 雄大)