ヤクルトの奥川恭伸投手(24)が5日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、年俸2100万円から4年ぶりの増額でサインした。…

ヤクルトの奥川恭伸投手(24)が5日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、年俸2100万円から4年ぶりの増額でサインした。奥川は「久々のアップでよかった」と笑顔を見せ、球団から「来季は先発の軸として頑張ってほしい」と期待を伝えられると、「自分もそのつもりで頑張りたい」と力強く答えた。

プロ6年目の今季は18試合に登板し、4勝8敗、防御率4・32。投球回はキャリアハイの21年(9勝、105回)に次ぐ100回をマークし、途中離脱もあったが先発ローテーションを守った。奥川は「1年ケガなく達成できたのはよかった。ただ数字や内容は満足していない」と語り、さらに「毎年期待に見合った活躍ができていない。来季は期待以上の数字を達成したい」と意気込みを示した。

今季は自身初の開幕投手にも抜てきされ、開幕戦の巨人戦(東京ドーム)では6回無失点の好投を披露。6年目の覚悟を感じさせたが、その後は思うような投球が続かず、初勝利は登板から9試合目となる7月19日広島戦(神宮)でようやく手にした。

来季はプロ7年目。色紙に来季目標として「規定投球回」と「二桁勝利」と記した。「しっかり中6日でローテを1年間守り切る。目標は2桁なんですけど、しっかり貯金がつくれるように」と意気込みを示した。

目標達成に向け、オフの取り組みも例年以上に前倒しでスタート。例年は12月下旬からブルペンで立ち投げを始めるが、今年はフェニックスリーグでつかんだ感覚を忘れないよう、早めに準備を進めている。

今オフ、チームは1軍監督を高津臣吾氏(57)から池山隆寛氏(59)に交代。奥川にとっては、入団当初から2軍で指導を受けてきた恩師が1軍監督となる。「1年目やリハビリ期間でファームにいることが多い中で、自分がファームにいる期間はお世話になったので、恩返しできるように頑張りたいです」と恩師のもとで活躍する決意を語った。