JFLのYS横浜が2日に発表したDF花房稔(29)の契約満了リリースがX(旧ツイッター)上で話題となっている。5日午前1…
JFLのYS横浜が2日に発表したDF花房稔(29)の契約満了リリースがX(旧ツイッター)上で話題となっている。5日午前11時現在、当該ポストは5000万回に迫るインプレッション数(表示回数)をたたき出している。
花房は今季、顔面の骨折を経験し、脳振とうにも苦しんだ。復帰するまでの過程を赤裸々につづった文面がネット上で話題となっていた。花房はリハビリでの苦悩を明かした上で、内面の変化を告白している。
「しかしある時、聖書の言葉によって、僕のマイナスに支配されそうになっている考えに喝を入れてくれました。全力を尽くしたのか。なぜ先走った判断をしているのか。状況がどうであれ給料頂いているのにその期間に一生懸命やらないのは違うと思い、癒されるために全てを尽くすべきだと。そう思えた時に、本当に僕は愚かだったと思ったし、クラブに対しても失礼だと思った。全力を尽くすこと、これが今大事なんだと心に刻まれました。治っても治らなくてもいい。引退してもしなくてもどっちでもいい。『全力を尽くそう。』ただこの言葉を握って取り組もうと決意しました。そのあとどうなるかは神に任せました」
花房は戦列復帰後、5年ぶりに公式戦で得点をマーク。「それも負傷していた頭の、ヘディングで(笑) もし、あのとき完全に諦め、引退を目指して走っていたら出場もこの得点もなかったことです」とつづっている。
花房は東京都出身。国学院久我山高、国士舘大、FC琉球を経て、20年からYS横浜でプレー。今季は10試合に出場し、1得点だった。
◇ ◇ ◇
以下、発表全文。
皆さん、こんにちは。花房稔です。
サポーター、スポンサー企業の方々、今シーズンも多くの支えをありがとうございました。
最後まで共に歩めたこと感謝しています。
昨年はJFLに降格して、一年で戻ろうと目指した昇格でしたが、理想とは異なり最下位も経験して、残留争いをしてしまった今シーズンでした。
応援してくださる多くの方々に残念な思いにさせてしまったと思います。
それでも、残留できたことは皆さんの応援、支えがあったからです。
特にどんな状況でもアウェイまで駆けつけてくれるサポーターの皆さんの応援の熱さは、選手・チームにとって本当に支えになっていたと思います。
今年一年、本当にありがとうございました。
僕のことを記すと、今シーズンは、スタメンで出れない時期や、シンプルにメンバー外の時もありました。
さらに顔の骨折&脳震盪で苦しんでいた7月、8月頃、このまま治らないのではないか。
そう思い始めていたときに、YouTubeで同じ脳震盪の後遺症で苦しみ、引退を決意した元サッカー選手の動画を見て、僕と症状が似ていて、僕もこのまま治らず、引退に向かうのではないかという思いが芽生えたりして、真剣に治そうという態度が日に日に薄くなっていました。
そうなると、諦めの心になる瞬間が増え、私生活もダラダラと過ごす時間が増えたと思います。
しかしある時、聖書の言葉によって、僕のマイナスに支配されそうになっている考えに喝を入れてくれました。
全力を尽くしたのか。
なぜ先走った判断をしているのか。
状況がどうであれ給料頂いているのにその期間に一生懸命やらないのは違うと思い、癒されるために全てを尽くすべきだと。
そう思えた時に、本当に僕は愚かだったと思ったし、クラブに対しても失礼だと思った。
全力を尽くすこと、これが今大事なんだと心に刻まれました。
治っても治らなくてもいい。
引退してもしなくてもどっちでもいい。
『全力を尽くそう。』
ただこの言葉を握って取り組もうと決意しました。
そのあとどうなるかは神に任せました。
その日から脳震盪が癒されるにはどの選択を取るべきかと真剣に考えて、食事も睡眠などの私生活の面も見直しました。
すると、この言葉が語られた2日後の練習で、ジョギングでも頭が締め付けられる感じが出ていたのですが、その日から出なくなりました。
それからハードな走りのメニューも増えても頭を締め付ける感じが出ることなくトレーニングできました。
神が癒してくださった。そう思いました。
そして、
10月11日のクリアソン新宿戦に復帰でき、
10月25日の飛鳥FC戦には、得点を5年ぶりに決めることができました。
それも負傷していた頭の、ヘディングで(笑)
もし、あのとき完全に諦め、引退を目指して走っていたら出場もこの得点もなかったことです。
聖書の言葉を通して、神が語ってくれてことを信じて、行動した結果、神が願っている通りにされたと思います。
今の状況がどうであれ、諦めることではなく、現状は今は暗いけど、良くなるという『希望』を少しでも持つことができたらいい方向に向かうことを身をもって体験させてもらいました。
この契約満了コメントを今読んでくださっているあなたにも、僕が体験したように思いもよらない状況、解決策が見出せない状況に、もしかしたらなっているかもしれません。
例えば、友人から裏切られた。
愛する人から別れを告げられた。
会社から使えないと思われていると感じている。
そして、『私には価値がない。』
そう思ってしまった。
ところが、違います。
神は聖書を通してあなたに言ってくれています。
あなたは神の作品だということを。
あなたには価値があり、あなたにしか歩めない人生が用意されていること。
今はそれは暗闇が強くて見えていない状況かもしれないけれど、必ずあなたには素晴らしい人生が用意されている。
このような生きる土台があることを、少しでも信じてほしい。
僕が神を信じて約3年、あなたに何よりも一番伝えたいことです。
最後に、Y.S.C.C.に関わる全ての皆様、6年間ありがとうございました。
多く失敗し、同時に多くの学びをさせて頂きました。
そういった経験ができたのも、Y.S.C.C.が続くようにと39年間、多くの方々の想いが繋がれていったからだと思います。
来年は40周年ですね。
今後も人の助けとなり、地域からより一層、愛されるチームになっていくことを祈っています。
そしてJリーグ復帰も。
元町のみなさん、落ち込んでいるときでも、行けば元気を与えてもらっていました。
本当にありがとうございました。
また行きますね。
最後に一つ聖書箇所を共有させて頂きます。
“あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。”
コリント人への手紙第一 10章13節
主イエスキリストに永遠に栄光があるように。
花房稔