J1清水は4日、最終節のホーム・岡山戦(6日)に向け静岡市内で一部非公開調整した。今季限りでの退任が発表されている秋葉…
J1清水は4日、最終節のホーム・岡山戦(6日)に向け静岡市内で一部非公開調整した。今季限りでの退任が発表されている秋葉忠宏監督は「みんな笑顔で終わりたい」と有終の美を約束した。
就任以来「ファミリー」と呼んできたサポーターとの最後の90分が近づいてきた。「OBでも静岡出身でもない僕と一緒に戦ってくれてうれしかった。フットボール愛と情熱に満ちあふれた地域だからこそ。スタジアムの雰囲気が変わったと言ってもらえるようになった」。23年途中、監督に就任。4月8日の東京V戦で初勝利を挙げて以降、3年間で通算33勝12分け7敗の高勝率を誇る本拠地でラストタクトを振る。
シーズン中は「正しくハイレベルな競争」が口癖だが、今回は“封印”する可能性を示唆した。クラブはこの日までにMF乾貴士やMF宮本航汰ら4選手の契約満了を発表。「最終戦だけは(競争を)忘れてください。やってきたことへのリスペクトを出したい。楽しみにしていてください」と功労者への配慮をにじませた。
チームは4日までにチケットの完売を発表しており、スタジアムがオレンジに染まることは間違いない。クラブ関係者によると、今季の興行収入は過去最高の11億円を超える見込みという。「みなさんに恩返しできるように。今日もホームで『勝ったどー!』と言えるように頑張りたい」。秋葉清水のグランドフィナーレは“オレンジ伝説”になる。