砂の国内頂上決戦、第26回チャンピオンズC・G1(7日、中京・ダート1800メートル)の枠順が4日、確定した。前回のジ…

 砂の国内頂上決戦、第26回チャンピオンズC・G1(7日、中京・ダート1800メートル)の枠順が4日、確定した。前回のジャパンCで馬単2370円を的中し、天皇賞・秋から3連続の的中を目指す櫻坂46の武元唯衣(23)は、4連勝中の3歳馬ナルカミを本命に選んだ。祖父は元JRA調教師で競走馬が身近にいる環境で育った経験をもとに、独自の視点で分析する。馬券は5日18時30分からインターネットで発売される。

 ジャパンCは予想した天皇賞・秋に続いて的中しましたが、また本命馬が2着で率直に悔しい…。今回のチャンピオンズCは地方の重賞に出ていた馬も多く、芝とはまた違ったワクワク感がありますよね。そのぶん、予想は難しい。かなり悩んで結論を出しました。

 本命はナルカミです。あっ、また3歳を本命にしてる、って(笑)。天皇賞・秋のミュージアムマイル、ジャパンCのマスカレードボールに続いて3回連続ですね。ナルカミは4連勝中で今まで1回しか負けていない圧倒的な戦績と強さ。3馬身差をつけて逃げ切った前走のジャパンダートクラシックなど、いつも前で競馬をするのに最後の直線でまだ余裕があるように見える。中京は前に行った方が有利ですし、ストーリーも田中博厩舎、馬主のゴドルフィンさんがレモンポップで2年連続の勝利。流れ的に“新エース”がレモンポップの後を継いで、3連覇を決めてくれると思います。

 2番手のダブルハートボンドは額に2つの流星がありファンが多く、私も「こんなかわいい馬がいるんだ」って気になっていました。前走のみやこSで初めて重賞を勝って、ここも勝つと“すごくかわいくて強い”唯一無二の魅力をたくさんの方に知ってもらえそう。中京はデビューから3連勝で、この馬をつくった場所でもありますね。

 ウィルソンテソーロは4馬身差をつけた南部杯の勝ち方がスゴかった。もう完全勝利。レモンポップに鼻差まで迫った昨年が印象強いので、今年も頑張ってほしい気持ちがあります。

 サンライズジパングは、まだ4歳だったんだって思うくらい経験豊富。この馬が勝ったら前川恭子厩舎がG1初制覇で、JRAの女性調教師初の快挙にも注目。前川さんをきっかけに、競馬界の女性がさらに活躍するようになったらうれしいです。

 武蔵野Sを勝ったルクソールカフェはものすごい実力馬ですが、少し距離が不安。ベストはマイルかなと思って、5番手とさせてもらいました。

 シックスペンスは初めてのダートだった南部杯で2着に来ました。来春に定年となる国枝厩舎にとっては最初で最後のチャンピオンズC。その存在を感じられるのもあと数か月と思うと、すごく寂しい気持ちに。いろんな思いが乗って、ガッと来そうな気がしています。

 最後に前走のJBCクラシック(2着)で、らしさを前面に出したメイショウハリオ。浜中さんが落馬負傷したためコンビが見られないのは残念ですけど、武さんが乗ったら、また全然違う顔を見せるかもしれない。新しい魅力が開花する可能性に期待したいです。

 ◆武元 唯衣(たけもと・ゆい)2002年3月23日、滋賀県生まれ。23歳。20年10月から櫻坂46のメンバー。プロ野球は巨人ファン。祖父が栗東所属の元JRA調教師で、親戚には厩務員などの競馬関係者が多い。表裏がないため、ラジオで共演する武井壮と大久保佳代子から「今まで会った芸能人の中で一番性格がいい」と言われている。

 ◆田中博厩舎のJRAダート重賞 18年の開業から11戦で【6122】。レモンポップでのチャンピオンズC連覇をはじめ、重賞6勝。勝率54・5%、連対率は63・6%の好成績だ。うち戸崎とのコンビでは【2120】。ミッキーファイトでの24年レパードS、レモンポップでの23年根岸Sと重賞2勝。全5戦で馬券圏内に入っている。