年間最下位となったJ3沼津が、残留を懸けてJFL2位レイラック滋賀との入れ替え戦に臨む。ホームアンドアウェー方式で争われ…

年間最下位となったJ3沼津が、残留を懸けてJFL2位レイラック滋賀との入れ替え戦に臨む。

ホームアンドアウェー方式で争われ、第1戦は7日に開催。敵地の平和堂HATOスタジアムで午後1時にキックオフを迎える。FW白輪地敬大(23)が9月のリーグ岐阜戦以来、10戦ぶりゴールに意欲。14日に迎える本拠地での戦いを前に、アドバンテージとなる1勝をチームにもたらす。

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Jリーグ生き残りを懸けた最後の2試合が始まる。レイラック滋賀との入れ替え戦に向けて、白輪地は「自分たちが2勝して残留を決める。そう強く思っている」と気合を入れた。Jリーグ入会資格を持たないホンダFCのJFL優勝で臨むことを許された戦い。落とすわけにいかない。

恩返しを誓う。今年5月、J2いわきから出場機会を求めて期限付き移籍で加入。沼津デビュー戦となった6月の金沢戦でプロ初ゴールを記録するなど、加入後は全24試合に出場して4得点と主力として戦ってきた。「沼津は(いわきで)もがいていた自分にオファーをくれた特別なクラブ。なかなか力にはなれてないけど、せめて残留はさせたい。目標達成の力になりたい」と胸の内を語った。

対するレイラック滋賀のDF鍋田純志(25)は、桐蔭横浜大時代にプレーを共にした先輩。残留を懸けた決戦でマッチアップする。「負けたくない気持ちが強い。手の内はお互いに知っている。駆け引きを楽しみながら、最後に勝てるようにやっていきたいと思う」と不敵に笑った。

先月23日の福島戦では、0-1の後半にPKを失敗。チームも1-3で敗れた。他会場の結果でハーフタイムには年間最下位が確定していたが、白輪地は「経験とは思いたくない。そこで決めきらないとプロの世界では人生が変わったりもする。滋賀戦でもPKがあれば蹴りたいと思うし、その覚悟もある。福島戦後に自分のチャントを歌ってくれたサポーターのためにも残り2試合、全力でプレーしたい」と言った。

挽回するチャンスもある。ゴールを仕留め、救世主となる。【前田和哉】