阪神の工藤泰成投手(24)が4日、東京都の江東区立第四砂町小学校で行われた、日本サッカー協会と日本プロ野球選手会が連携…

 阪神の工藤泰成投手(24)が4日、東京都の江東区立第四砂町小学校で行われた、日本サッカー協会と日本プロ野球選手会が連携したイベント「夢の教室」に参加。「夢先生」として約30人の小学5年生と交流し、夢の大切さを説いた。

 子どもたちから「筋肉先生」と呼ばれた右腕は教壇で「夢を与えられるような選手になりたい」と語った。そのために「結果を出さないと子どもたちの目に留まらない。インパクトのある選手になりたい」と目標を掲げる。最速161キロの剛速球で抑える姿を見せ、夢のきっかけを与えたい。

 来季、結果を残せば見えてくる大きな称号が新人王だ。育成出身選手が獲得すれば球団史上初の快挙になる。「今のレベルだと、僕にはまだ」と謙虚に話しながら、「この冬でレベルアップして、新人王を狙えるぐらいの状態に仕上げたい」と力強く意気込んだ。

 オフは制球力向上を図り、フォームの再現性を重視。シャドーピッチングを行い、軸足の使い方や踏み出し位置などを見直している。武器の速球に制球力も加え、来季の飛躍につなげる。

 この日は黒板に「夢曲線」を描き、人生の成功や挫折を振り返った。今季は開幕前に支配下を勝ち取り、開幕1軍入り。しかし夏場には約3カ月間、2軍暮らしが続くなど苦しんだ。来季は新人王を狙うためにも「一年間やりきること。与えられたポジションを全うしたい」と1軍完走を目指す。プロ2年目は上昇曲線を描き続け、子どもたちに夢を届けていく。