広島床田寛樹投手(30)が4日、契約交渉を行い、3500万増の1億8500万円で更改した。来季10年目を迎えるが、1年目…

広島床田寛樹投手(30)が4日、契約交渉を行い、3500万増の1億8500万円で更改した。来季10年目を迎えるが、1年目に掲げた目標は「10年(プレーする)。1億超える。FAを取る」だった。唯一達成できていないFA権は、順調にいけば来季にも取得する。「子供が生まれてから長くやりたいと思うようになったので、10年目は通過点にして、あと5年、10年できるようにしっかり頑張りたいなと思います」。より貪欲な姿勢で野球と向き合っていく。

今季も先発の柱としてローテーションの中心として回り、昨季に並ぶ自己最多26試合に登板した。リーグトップの6完投をマークし、投球回も同3位の171回1/3を投げた。だが、シーズン終盤に勝てず、9勝12敗と3年連続2桁勝利を逃し、防御率は3・15に終わった。「やっぱり貯金してなんぼだと思う。今年(先発陣は)みんな借金で終わってしまって、借金がそのまま順位になったと思うので、貯金をすればするほど、チームの順位も良くなると思う」。先発の柱としてチームを上位に押し上げる投球を誓う。

一方で打撃ではキャリアハイの57打席に立ち、同じくキャリアハイの14安打を記録した。9月9日巨人戦では、立ち上がりに6失点した直後の2回にプロ初本塁打をマーク。「全然うれしくないところでのホームランだったので、うれしいホームランを打ちたい。あと1年だけバッティングの話はさせてほしい」と前置きした上で、投打での3つの目標を掲げた。「来年は65打席、貯金5、180イニングを目標でいきます」。指名打者制のない最終年となる来季は、投打で存在感を示す構えだ。【前原淳】