◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第1日(4日、名古屋・IGアリーナ) 2026年ミラノ・コルティナ五…
◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第1日(4日、名古屋・IGアリーナ)
2026年ミラノ・コルティナ五輪の前哨戦となるGPファイナルが開幕。男子ショートプログラム(SP)が行われ、鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が4季ぶりに自己ベストを更新する108・77点で1位。演技後はこん身のガッツポーズも飛び出し「4年間、高い高い壁にはばまれていた。110点も夢じゃないと思った」と確かな手応えを語った。
新衣装で「I Wish」を演じ、冒頭の4回転―3回転トウループから3本全てのジャンプを成功。日本開催の大舞台で、会心の滑りを見せた。今季GPシリーズのトップ6が集う大会、自分に貸すテーマは「大胆に」。視線を自らに向け、集中力を極限まで高めていた。
SP前のヘアセット。「今日、いい感じじゃん」と最強メンタルにスイッチが入った。6分間練習では「今日、自分が輝いているな」とスポットライトを独占。自らの口で説明する恥ずかしさをのぞかせながらも「大胆にいく方がいいという気持ちだったので。今日は、自分が一番強いんだ。一番かっこいいぞ、というマインドでやっていました」と、気持ちを高め続けた。
2シーズン国際舞台で負けなしの世界王者、マリニン(米国)とは14・72点差。大差をつけたが「何も考えずに」と、あくまで自分に意識を向ける。勝てば自身初タイトル。鍵山は「結果は自分のパフォーマンスに応じてついてくる。まずは明日、あさってで自分に集中してやっていきたい」と6日のフリーを見据えた。