◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第1日(4日、名古屋・IGアリーナ) 2026年ミラノ・コルティナ五…

◇フィギュアスケート グランプリ(GP)ファイナル 第1日(4日、名古屋・IGアリーナ)

 2026年ミラノ・コルティナ五輪の前哨戦となるGPファイナルが開幕。男子ショートプログラム(SP)が行われ、日本勢は鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が自己ベストの108・77点で首位、佐藤駿(エームサービス・明大)が98・06点の2位でフリーへ進んだ。世界王者のマリニン(米国)は94・05点で3位だった。

 世界王者がまさかの3位スタートとなった。マリニンは冒頭、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)―3回転トウループを予定していたが、着氷が乱れてアクセル単発に。巻き返しを図るべく後半に4回転ルッツ―3回転トウループに挑むも、回転不足で出来栄え点(GOE)は1・31点減点となった。演技後は首をひねり、納得いかない様子を見せたが、「今日は僕にとってリスクの高い新しい演技を試す機会だった。うまくいかなかったが、やるべきことをきちんとやれた」と振り返った。

 新たな構成に自信を持って臨んだが、普段以上に緊張は大きかったという。「情熱を持って臨んだが、難しいコンボだと痛感した。メンタルのフォーカスの仕方で、今までと違うアプローチをしなければいけない」と今後に向けての反省点を口にした。

 GPファイナル3連覇へ「今までやってきたことを信じて試合に臨みたい。冷静にやればきっちりできる」と約14点差の逆転へ自信を見せた。