<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇4日◇第1日◇愛知・IGアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)“…

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>◇4日◇第1日◇愛知・IGアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)

“4回転の神”の異名を持つ世界王者のイリア・マリニン(21=米国)は、まさかのショートプログラム(SP)3位発進となった。

冒頭のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)は回転不足となり、5・71点と大幅な減点。続くトリプルアクセル(3回転半)は成功させたものの、4回転ルッツ-3回転トーループも1・31点の減点となり、自己ベスト110・41点に遠く及ばない94・05点にとどまった。

予定構成では、冒頭に4回転半ジャンプ-3回転トーループを投入する予定だった。成功させれば世界初の偉業だったが、初成功とはならなかった。

マリニンは「全体的にベストな状態ではなかった。うまくいかなかった」と振り返った。

マリニンは、22年9月のチャレンジャーシリーズ第1戦・USインターナショナルクラシックで国際スケート連盟(ISU)の公認大会で史上初めて4回転半ジャンプを成功。同年のグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカで4回転半ジャンプを成功させてSP4位から逆転優勝するなどして自身の大きな武器としている。

来年2月のミラノ・コルティナ五輪での金メダル筆頭候補。フリーで巻き返し、大会3連覇へ挑む。

首位は、108・77点で鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)。2位には98・06点で佐藤駿(エームサービス/明大)がつけている。

フリーは6日午後8時開始予定。