◇国内女子◇クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージ 3日目(4日)◇宍戸ヒルズCC東コース◇6418yd…

◇国内女子◇クォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージ 3日目(4日)◇宍戸ヒルズCC東コース◇6418yd(パー72)
3回目のプロテストで合格し、ファイナルQT(最終予選会)に乗り込んだ倉林紅は「ほぼ100点に近いゴルフができた」と笑みを浮かべた。24位から無傷の6バーディ「66」をマークし、通算9アンダー3位に浮上。最終日を前に、来季前半戦(第1回リランキングまで)出場権の目安となる35位前後の圏内に飛び込んだ。
初めて臨む予選会の重圧は、プロテストに比べればまだ耐えられるもの。前半2日間に「後半の9ホールで伸ばすことができた」ことも気持ちを楽にさせ、この日も後半インに4バーディを集中させた。「ショットが結構、荒れていたけど、兄がキャディをしてくれていて落ち着いてできた」こともプラスに働いた。
4歳上の兄・太聖さんは会場の宍戸ヒルズCCの研修生で、「このコースは詳しいので、もう今回は頼りっぱなし」と心強い存在だ。今年4月の「オーガスタナショナル女子アマチュア」でもバッグを預けており、「もう4、5試合は担いでもらって。だいたい自分の判断を優先してミスすることが多いので、しっかり兄の考えを“第一に”やるようにするぐらい信頼できています」と笑った。

100ydが得意な距離という20歳。ピン奥3mにつけた出だしの1番、4mを決めた7番(パー5)のバーディは、いずれも100ydからチャンスメークしたものだ。「ショートゲームが苦手で、ショットの調子が悪いとすぐにスコアを崩しがちだったけど、伸ばし合いにもついていかないといけないなと思って」と、今週までにしっかりとアプローチショット、パッティングを強化してきたという。
同じくプロテスト合格組の前多愛と好ポジションに並び、目指すはトップ通過。「63」をマークした首位の奥山純菜に7打差をつけられてはいるが、「QTとは思わず、ひとつの試合だと思って最後まで攻めていきたい」と力を込めた。(茨城県笠間市/石井操)