J1清水MF乾貴士(37)がラストマッチを勝利で飾る。6日の岡山との最終戦に備え、4日は静岡市内で調整した。契約満了に伴…

J1清水MF乾貴士(37)がラストマッチを勝利で飾る。

6日の岡山との最終戦に備え、4日は静岡市内で調整した。契約満了に伴い今季限りで退団する元日本代表のベテランはフルメニューをこなし、全体練習後の自主トレではシュートの感覚を入念に確認。清水の一員として迎える最後のゲームは「勝って終わりたい」と切実な思いを口にした。

22年7月に清水に加入。在籍した3年半は激動だった。加入1年目にJ2降格。23年はJ1昇格PO決勝で引き分け、あと1歩でJ1昇格を逃した。それでもチームに残り、昨季はJ2優勝でのJ1復帰を達成。乾は「負けた試合も、勝った試合も全部印象に残っている」。苦楽をともにしてきたチームメートへの思いも強く、「こんなに1番うるさいやつに付き合ってくれた」と感謝の思いを伝えた。

清水でのデビュー戦となった22年7月31日の鳥栖戦の会場はアイスタ。最後もその舞台に立つ。清水ではリーグ戦通算109試合に出場し、19得点。「(アイスタで)やれることが幸せだった。サポーターにはいつもいい雰囲気を作ってもらって心強かった」。岡山戦の前売りチケットは完売。オレンジに染まった本拠地の雰囲気を楽しみ、最後は笑顔で締めくくる。【神谷亮磨】