プロボクシングWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国/帝拳)が4日、羽田着の航空便で来日した。17日…

プロボクシングWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(25=米国/帝拳)が4日、羽田着の航空便で来日した。17日に東京・両国国技館で同級4位桑原拓(30=大橋)との4度目防衛戦を控えたオラスクアガは「彼(桑原)はタイトル挑戦のチャンスを得て全力でくると思う。自分も同じように全力で戦いたいと思う」と気合の入った表情を浮かべた。

当初の挑戦者だった東洋太平洋同級王者となる同級12位飯村樹輝弥(27=角海老宝石)が負傷で辞退。急きょ桑原に代わった。オラスクアガは「彼(桑原)はとてもスピードがあって、ボクシングも上手。賢い良い対戦相手だと思う。あとはリングで動き回る良い選手だ」と印象を口にした。

ロサンゼルスでのトレーニングキャンプでは数多くのスパーリングを重ね、桑原対策をしてきたと強調。オラスクアガは「スピードある選手とスパーリングを相手とやってきた。12回を戦い抜くだけの準備は整えてきた。残業代はいただかないので、早いラウンドで試合が終わっても良いが、どういう展開でも大丈夫な練習してきた。しっかりと戦いたい」と自信の笑みを浮かべた。

またロサンゼルス合宿中の元WBC、IBF世界バンタム級王者中谷潤人(27=M・T)と同じジムでトレーニングを積んできた。中谷が中学卒業後に渡米し、修行していた当時からの「盟友」関係にある。中谷も27日、サウジアラビア・リヤドでスーパーバンタム級転向初戦を控えており、オラスクアガは「世界王者同士のトップの2人が一緒にいると新たな強さがでると思う。トレーニングキャンプが一緒にできるのは久しぶりだった。彼を押し上げ、彼もやってくれる。お互い伸ばし合うことができたと思う」と切磋琢磨(せっさたくま)できた手応えも明かしていた。【藤中栄二】