柔道のグランドスラム東京大会(6日開幕、東京体育館)に出場する日本代表が4日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンタ…
柔道のグランドスラム東京大会(6日開幕、東京体育館)に出場する日本代表が4日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている直前合宿を公開し、今夏の世界選手権女子52キロ級を制した阿部詩(パーク24)が取材に応じた。
同大会では52キロ級が6日、兄・一二三が出場する男子66キロ級は7日に実施される。21年東京五輪金メダルなど、これまで多くの快挙を同日に成し遂げてきた“きょうだい”だが、今回は珍しく出番が別日。詩は「特に何も思わない」と笑い飛ばしつつ、「(調整は)順調。しっかりと相手を見て攻めるところは攻める展開を作って、最後は投げ切る柔道をしていきたい」と、23年大会以来5度目の優勝へ向けて意気込みを語った。
昨年のパリ五輪は2連覇を逃したが、今夏の世界選手権では復活優勝を果たし、世界女王に返り咲いた。敗戦から学んだ攻守のバランスに成長を実感しており、「技をかけきることを意識した中で、冷静に戦って守りと攻めの部分に区切りをつけて試合を展開する。それが世界選手権ではできた」とうなずく。
グランドスラム東京大会で優勝すれば、来年10月の世界選手権(アゼルバイジャン)代表に早期内定する。来年から始まる28年ロサンゼルス五輪のポイントレースのためにも、準備期間を多く取って大会に臨むことが理想だ。詩は「やりたいことを心に余裕を持ちながらできることはプラス。強くなるためにもしっかり勝ち切りたい」と決意を込めた。