ラグビー「リーグワン」1部で初優勝を狙う東京サントリーサンゴリアス(東京SG)の新主将に就任した、元ニュージーランド代表…

ラグビー「リーグワン」1部で初優勝を狙う東京サントリーサンゴリアス(東京SG)の新主将に就任した、元ニュージーランド代表「オールブラックス」のフランカー/NO8サム・ケイン(33)が責任感をにじませた。

開幕リコーブラックラムズ東京(BR東京)戦(13日、東京・秩父宮ラグビー場)に向け、4日は東京・府中市内の練習場で調整。代表104キャップを誇るレジェンドは「光栄でした。(主将就任を)言われた時には、考えないといけなかった。理由は前回のホリ(堀越康介)がしっかりとやってくれていた。外国人選手ということで、チーム内からリスペクトされている存在である上で、主将をやりたかった」と切り出した。

異国の地でのリーダーシップに関して「一番の大きなチャレンジはコミュニケーション。常に話す必要はないと思っているので、他のメンバーに話してもらい、リーダーシップグループで促すことも大事。(複数人の力で)英語と日本語で会話できるようにしています」とスタンスを示した。

昨季は6位と低迷。就任2季目の小野晃征ヘッドコーチ(38)は「オールブラックスで100キャップ以上。(代表で)主将も経験して、彼のプレーを見ていると、キャプテンでいる時の方が強み、自分の力になっている。この2シーズンで見たことがないリーダーシップ。ハドルの発言のタイミングだったり、ニュアンスが変わると、選手たちの危機感も変わる」と周囲へ与える影響を実感する。

近年、接戦が多くなっているリーグワン。ケインは「3季目で(代表活動がなく)初めてプレシーズンを過ごし、チームメートへの理解、どういうラグビーをしたいかも深まった。個人的にも、いい準備ができている。昨季は接戦で負けてしまった試合が多かったが、一貫性を持って、プレーオフでファイナルまでいけるチャンスを作りたい」と力を込めた。【松本航】