プロボクシングWBA世界バンタム級正規王者堤聖也(29=角海老宝石)が3日、都内のジムで練習を公開した。17日、東京・両…
プロボクシングWBA世界バンタム級正規王者堤聖也(29=角海老宝石)が3日、都内のジムで練習を公開した。17日、東京・両国国技館で同級暫定王者の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)との団体内王座統一戦を控える。両目手術を受けて休養王者を経たため。今年2月の比嘉大吾(志成)戦以来、約10カ月ぶりのリング。2度目防衛戦となる堤は「(ドネアは)ビッグネームなので、恐怖心と楽しみなところといろいろな気持ちが入り乱れている中で準備している。タフな試合になると思っている。判断ミスしたり、ずれたらぶっ倒されるかなという」と強い警戒心を口にした。
11月下旬、同じ興行でWBO世界フライ級王座に挑戦する同級4位桑原拓(30=大橋)とスパーリングするために大橋ジムを訪問。19年11月、22年6月と2度、ドネアと対戦した現4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)から情報収集したと明かした。堤は「尚弥さんにメッチャ聞いてみたかった。パンチの質がどんな感じかなと思って。硬い、痛い、重い、とかいろいろ質があるので」と説明した。
井上が2戦を通じてドネアのパンチをモロに受けたのが2発程度だったこともあるものの「フックはまともにもらったら危ないよと。ドネアと向きあった感じ、尚弥さんが感じたものは聞くことができた」と強調。井上と自身の感覚の違いを認め「僕に当てはめるといとすごい差が生まれてしまうので、そういうのもいれつつ。自分として当てはまらないこと」と加味した上で「実際に聞けただけでも大きかったと思う」と収穫を口にした。
ドネアの映像は22年6月の井上戦、そして23年7月のアレハンド・サンティアゴ(メキシコ)とのWBC世界同級王座決定戦をチェック。堤は「負けている試合ですけど、効かせているところ、危ない面を含めて2試合は見ました。特に井上-ドネア2は早く終わったが、悪い動きではなく、めっちゃ良い動きした中ででしたし。自分がチャンスを得た時に、一歩間違えたら倒されるなとか、いろいろ感じられたので良い資料だった」とうなずいていた。