<競泳:ジャパンオープン>◇28日◇東京アクアティクスセンター競泳のジャパンオープンは28日、東京アクアティクスセンター…
<競泳:ジャパンオープン>◇28日◇東京アクアティクスセンター
競泳のジャパンオープンは28日、東京アクアティクスセンターで開幕し、男子100メートル平泳ぎは大阪・四條畷学園高2年の大橋信(16=枚方SS)が59秒38で優勝した。女子は24年パリ五輪代表の鈴木聡美(34=ミキハウス)が1分6秒92で制した。
世界を目指す若きスイマーが名乗りを上げた。男子100メートル平泳ぎを制した大橋は前半を2番手でターンすると、首位の韓国選手を猛追。自身の武器であるハイテンポのストロークで水をかく。結果、2位に0秒46差でトップでフィニッシュした。自己ベストには及ばなかったが「思ったタイムぐらいだったので、そこまでがっかりはしてない」。1週間前には東京と北海道へ修学旅行をしていたため、予選から急ピッチで調整をしたという。
7月は200メートルで2分6秒91の高校新記録。100メートルでも日本記録まで0秒16に迫る58秒94をマークした。8月の世界ジュニア選手権では個人の平泳ぎ3種目で銀2銅1を獲得。シニアを含めた今季の世界ランキング1位にもなった。
同じ種目の第一人者、北島康介氏が08年北京五輪2冠をした時、16歳の大橋はまだ生まれていなかった。「まずはパンパシフィック選手権とアジア大会で世界の選手と戦って経験を得ることが目標」。すでに世界の水路を見据えている。【泉光太郎】
◆大橋信(おおはし・しん)2009年(平21)3月5日、大阪府生まれ。四條畷学園高。3歳から水泳を始め、小学3年時から選手コースに進み、現在は枚方SSで鍛錬を積む。今年3月の日本選手権は男子200メートル平泳ぎ2分9秒35で4位。7月の近畿高校選手権では同種目で2分6秒91の高校新記録で優勝。8月の世界ジュニア選手権では混合と男子の400メートルメドレーリレー金、個人3個のメダルも獲得した。169センチ、64キロ。