「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」では、新たなルールがいくつか、試験的に導入されいる。その中で肯定的に受け止められているものもある様子だ。今大会で行われた新たな変更としては、1セットあたりのゲーム数を減らし、サービスのレットイ…

「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」では、新たなルールがいくつか、試験的に導入されいる。その中で肯定的に受け止められているものもある様子だ。

今大会で行われた新たな変更としては、1セットあたりのゲーム数を減らし、サービスのレットインはそのままプレーする、コートチェンジ時のコーチングの解禁など、活用されてもよさそうだが、実現していなかったものが試験されている。

ただ、今回の新たな試みの中で多くの前向きな反応を得たのは、「ホークアイ」による自動ライン判定だったようだ。

試合を行う選手が審判の判定に「チャレンジ」する際に活用されていたシステム「ホークアイ」のカメラが、すべてのライン判定を下し、線審は不要となる変更だ。その結果として、コート上の審判は主審だけとなる。

「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で導入されたその自動ライン判定システムは、ひとたび起動されれば、瞬時に自動音声でイン、あるいはアウトの判定をコールする役割を果たし、一部の選手からもどうやら気に入られている様子だ。

今大会に第2シードで参戦しているカレン・カチャノフ(ロシア)は、新ルールについて「今のところ、ライブのホークアイがいいね」としたうえで、「ただし、違う声だったらもっといいと思う」、主審の声を録音して使用すれば、コールがもっと本物らしく聞こえるだろうと話した。

ATPは、選手やさまざまな世代のファン、スポンサー企業、メディアからのフィードバックを検討する構えだ。

ATP代表のカーモード氏は「ツアーを独裁的に運営したくはない。全員からフィードバックをもらい、適切かつ戦略的に分析する必要がある。今後2、3年でそれを行った結果、このままで完璧だとなれば、それならそれで構わないが、少なくとも充分に検討したことになる」と話した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※ホークアイがツアーにも導入されれば、ライン判定でのいさかいを目にする機会も大きく減るかもしれない

(Photo by Giuseppe Maffia/ActionPlus/Corbis via Getty Images)