「国際親善試合、日本代表3-0ボリビア代表」(18日、国立競技場) 2025年最後の実戦は鎌田大地(クリスタルパレス)…
「国際親善試合、日本代表3-0ボリビア代表」(18日、国立競技場)
2025年最後の実戦は鎌田大地(クリスタルパレス)、町野修斗(ボルシアMG)、中村敬斗(スタッド・ランス)が得点し、快勝した。森保一監督は、没収試合となった2024年3月の北朝鮮戦を除いて、国際Aマッチの指揮で通算100試合目を白星で飾った。2002年日韓、06年ドイツW杯日本代表の福西崇史氏が節目の一戦を分析した。
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相手の力が劣ってはいたが、日本はチームとしてしっかりと勝利を手にした。ボールを動かしてとか、切り替えとか、ボリビアを上回った。先に点を取れたことで余裕を持ちすぎた部分はあるものの、きっちりと試合を運んだ。
先制点はうまく横を揺さぶって、相手のマークを付きづらくさせた。そこを鎌田がスペースを見つけて入った。2点目は突破が一番。相手を抜いたところで、外のスペースを使って、後手後手にさせた崩し方が良かった。最後はゴール前になだれ込む形で、町野がうまく体に当てた。あそこまで作ったところが良かった。
3点目はボリビアがバテてはいたものの、上田が裏を突破して、中村へと渡した。相手もラインを下げざるを得なかった。余裕も見られたし、個人の能力を生かしたゴールだった。
2点目までペースを握られる場面があったものの、チームとして2点目を取るまでのギアアップをしなかった。相手を揺さぶって、相手にボールを持たせて、ということであれば、それはそれでいい。全部が全部、ギアトップでは行けない。先制できたので余裕を持ったと思う。ただ、相手にボールを持たせるのはいいが、そういうところでも怖さは見せなくてはいけない。
守備はいつも通り、切り替えが速くて、相手にいい状況でボールを回させていない。そこが守れた要因だ。数的に同数になったり、少し危ないシーンもいくつかあったが、しっかりと統率はされていた。
森保監督にとっては、通過点の100試合なのだろう。きょうも前田をどうやって使うのかとか、後半も後藤、町野、上田を並べて、誰がどこができるのかを試していただろう。瀬古も3バックなのか4バックなのか、変則的なことも試していると思って見ていた。
厚みとか、チームのけが人が多い状況での新しい選手とか、そういう中で試しながら、W杯へのチャレンジだった2025年。森保監督の本番に向けたチーム作りが出ていた一年だった。