広島からドラフト3位指名を受けた勝田成内野手(22)=近大=が18日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000…
広島からドラフト3位指名を受けた勝田成内野手(22)=近大=が18日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。関大北陽高出身の若武者は、同校の先輩にあたる前阪神監督・岡田彰布氏(67)の背中を追うと宣言。将来的には通算2000安打を達成して“岡田超え”に挑むと誓った。
これから始まる明るい未来を思い描き、プロの世界で目標にしていく存在を明確にした。勝田は関大北陽出身。前身の北陽OBには前阪神監督の岡田彰布氏がいる。同じ二塁手ということもあり「少しでも近づけるように頑張りたいですし、追い越せたら一番いいんですけど、少しずつ近づいていきたいなと思います」と恐縮した面持ちで誓いを立てた。
高校3年だった21年夏の大阪大会。岡田氏は関大北陽の試合を毎回、現地観戦してくれた。「見に来てくださっていたので恥のない勝ち方や、勝利にこだわることを常にチームメートと話していました」と当時を思い返す。チームは準決勝で大阪桐蔭に敗れるも、球場に駆けつけてくれたことで力をもらった。
岡田氏はプロ1年目の1980年、108試合に出場して打率・290、18本塁打、54打点。新人王に輝いた。勝田も「新人王を取るには100安打が一つの近道かなと思っている。まずは100安打を目標にして、なおかつ無失策で終えられるように」と自らにハードルを設定した。
そして将来的に描く夢は、通算2000安打達成。新井監督が現役時代に金字塔を打ち立てた姿に心を奪われた。「小さい頃から2000安打がカッコいいと思っていた。大卒ですが、少しずつ結果を残して頑張りたい」と通算安打数での“岡田超え”にも意欲を見せた。
大学では23年春から6季連続の打率3割台で、ベストナインに6度選出された好打者。プロでも快音を響かせるべく、現在は甘い球を1球で仕留めるテーマで練習を続けている。「まずは1年目、がむしゃらにやっていきたい」と勝田。母校のレジェンドのように、1年目から躍動していく。
◆勝田 成(かつだ・なる)2003年6月21日生まれ、22歳。大阪市出身。163センチ、70キロ。右投げ左打ち。内野手。小学1年で野球を始め、6年時には阪神タイガースジュニア入り。大淀ボーイズを経て関大北陽へ。近大では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒1、遠投115メートル。大学通算83試合で打率・344、2本塁打、41打点。