「国際親善試合、日本代表3-0ボリビア代表」(18日、国立競技場) 日本代表はボリビア代表を3-0で下した。前半にMF…
「国際親善試合、日本代表3-0ボリビア代表」(18日、国立競技場)
日本代表はボリビア代表を3-0で下した。前半にMF鎌田大地(29)=クリスタルパレス=のゴールで先制し、後半に途中出場のMF町野修斗(26)=ボルシアMG、MF中村敬斗(25)=スタッド・ランス=が加点。2026年W杯北中米3カ国大会へ、年内最後の実戦を勝利で飾った。森保一監督(57)は没収試合となった24年3月の北朝鮮戦を除き、国際Aマッチでの指揮が日本歴代最多の通算100試合。日本は世界ランキング19位で、同76位のボリビアとは3勝1分けとなった。ボリビアはW杯出場を懸けた大陸間プレーオフに回っている。12月5日(日本時間6日)に米ワシントンでW杯組み合わせ抽選が行われる。
国立競技場で迎えた節目の一戦。“100試合目”の指揮も変わらぬ姿だった。国歌斉唱で大粒の涙を流して気持ちを高め、試合中は何度も“森保メモ”を記入。100試合の積み上げを体現する快勝で、指揮官の表情は充実感にあふれた。
「私自身、100試合という考えはないですけど、本当にいい選手、いいスタッフに恵まれて感謝です。たくさんの方々が応援してくださって、大好きな仕事をできるということが本当に幸せ」
記念星をプレゼントすべく“森保チルドレン”たちが期待に応えた。前半4分、第1次森保政権の2019年3月に代表デビューを果たした鎌田が先制弾。アシストした久保は22年カタールW杯以降の第2次政権において、国内組を中心とした代表活動を除き唯一の“皆勤”。指揮官と旅路を歩んできた2人による電光石火の一撃だった。
主将の遠藤が「勝ってお祝いしよう」と鼓舞して始まった一戦。多くのサプライズも受けた。町野が2点目を決めると、選手たちが監督に「来い」のジェスチャー。歓喜の輪に加わり、喜びを共有した。
試合後には背番号100のユニホームが贈られ、祝福のウオーターシャワーも浴びた。「選手からいじってもらい、非常にうれしい思いで100試合目を終えることができた」。選手の厚い信頼が伝わるシーンだった。
活動中には長崎日大高の恩師、下田規貴(きよし)さんが逝去。弔いの白星となった。17年にJ1広島の監督を退任した翌日には自宅を訪問。コーヒーを飲みながら「次は代表監督だな」と言われた言葉が現実となり、前人未到の域に達した。年内3連勝締め、最高の雰囲気でW杯イヤーへ。森保一はまだまだ走り続ける。