<国際親善試合:日本3-0ボリビア>◇18日◇東京・国立競技場日本代表MF鎌田大地(29=クリスタルパレス)が早々の祝砲…
<国際親善試合:日本3-0ボリビア>◇18日◇東京・国立競技場
日本代表MF鎌田大地(29=クリスタルパレス)が早々の祝砲で口火を切り、森保ジャパン100試合目を白星で飾った。
ボリビア戦の前半4分にMF久保のクロスから先制弾。勢いづいたチームは、後半にも2点を追加して完勝。世界一を狙う26年ワールドカップ(W杯)北中米大会に向け、確かな力を見せつけた。
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MF鎌田が鮮やかに舞い、記念すべき試合で祝砲をあげた。右サイドを突破したMF久保が右足でクロスを入れると、ファーに走り込んだ鎌田は軽くジャンプしながら胸トラップ。ワンバウンドしたボールを左足でゴール右に蹴り込んだ。「ボランチだけど、ああいうところに入っていくことは大事。その1発目で入れて、シュートチャンスができたのは良かった」。積極的な動きが生んだ先制弾に胸を張った。
コンディション不良で14日ガーナ戦出場を回避したことを感じさせないハイパフォーマンスだった。キックオフから1分半あまりでFW小川をGKと1対1にする鮮やかなスルーパス。得点後も正確なタッチと相手のバランスを崩す身のこなしでリズムを作った。
後半13分に相手の高速カウンターを受けた場面では、的確な読みと労をいとわぬ運動量で追い付いてシュートブロック。根性を感じさせる動きを見せたかと思えば、同28分にはダブルタッチで優雅に相手をかわしてMF中村の決定機を演出。「最近ゴールやアシストができていなかった。絡めるようにやっていけたらと思っていた」という言葉通り、交代した同32分まで存在感を放ち続けた。
19年3月の代表初先発はこの日と同じボリビア戦で、ワントップとしてピッチに立った。その後はシャドーの位置で主力の座をつかみ、現在はボランチが主戦場。MF佐野が好プレーを続けるなどライバルがひしめき合う激戦区だが「いい選手がそろっているのは素晴らしいこと」と競争を歓迎。その中でも攻撃センスで上をいく男は、3月に自身の得点でW杯出場を決めた年を振り返って「記憶に残るような仕事ができて良かった。いい代表活動を送れているし、まだまだ貢献できるようにやっていきたい」。進化を止めない29歳は、不動の存在として来年の本大会を迎える覚悟を示した。【永田淳】