<国際親善試合:日本3-0ボリビア>◇18日◇東京・国立競技場日本代表(FIFAランキング19位)の森保一監督(57)が…
<国際親善試合:日本3-0ボリビア>◇18日◇東京・国立競技場
日本代表(FIFAランキング19位)の森保一監督(57)が、日本史上初の国際Aマッチ通算100試合目の指揮を白星で飾った。2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会へ向けた年内最後の強化試合。来年3月のW杯出場を懸けた大陸間プレーオフに回るボリビア代表(同76位)を相手に、前半4分にMF鎌田大地(クリスタルパレス)、後半26分にFW町野修斗(ボルシアMG)、同33分にはMF中村敬斗(Sランス)のゴールで3-0と勝利した。
没収試合となった24年3月の北朝鮮戦を除き、森保監督には100試合目の指揮。14日のガーナ戦から先発メンバーを7人変更。GK早川友基(鹿島)に3バックは左から瀬古歩夢(ルアーブル)谷口彰悟(シントトロイデン)板倉滉(アヤックス)が並んだ。ボランチは遠藤航(リバプール)と鎌田が復帰。ウイングバックは左に前田大然(セルティック)、右に菅原由勢(ブレーメン)が入り、シャドーは左に南野拓実(モナコ)、右に久保建英(レアル・ソシエダード)、1トップは小川航基(NECナイメヘン)が入った。
試合は早々に動いた。前半4分、右から久保がゴール前ファーサイドへクロスボールを送る。受けた鎌田が胸でワントラップし、ピッチに落ちてワンバウンドしたボールを左足でボレーシュート。ゴール右隅へ綺麗に決まった。鎌田は代表通算12点目となった。
前半23分には右サイドで菅原と鎌田が縦へのパス交換から崩し、菅原のクロスボールを小川が頭で狙う。クロスバーに当たってファーサイドへ転がったボールを南野が拾い、すかさず右足で狙ったがゴール右に外れた。決定機だったが追加点は奪えなかった。
前半30分には自陣ビルドアップのパスを狙われ、相手FWナバにカットされ右足でゴールを狙われる。シュートはゴール右に外れたが、日本にとっては前半唯一の危ない場面だった。
後半スタートから菅原に代わって堂安律(Eフランクフルト)が出場。ボリビアの出足の速さに苦しみ、前半とは変わって押し込まれる時間が増えた。
後半22分にアタッカー陣で3枚替え。森保監督は南野、久保、小川を下げて上田綺世(アヤックス)中村、町野をピッチに送る。すると後半26分に追加点が生まれた。右サイドで堂安のパスで右ポケットを取った中村がゴール前へ鋭く折り返し。ニアサイドへ入った町野が体で押し込み2-0とリードを広げた。代表通算5点目となった町野は忍者ポーズで喜びをあらわにした。
後半32分には鎌田を下げて藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)を投入。その1分後、ボックス左の上田から中央でパスを受けた中村が鋭い切り返しから右足でゴールを奪った。3-0、中村は代表通算10点目となった。後半からバトンを受けた選手たちが躍動し、中押し、駄目押しとリードを広げた。
後半37分には前田に代えてFW後藤啓介(シントトロイデン)が出場。交代枠の6人を使い切り、森保監督は最後まで相手を攻め続けて試合を締めた。記念すべき100試合を3-0のクリーンシートで終えた。通算成績は69勝14分け17敗(PK戦は引き分け扱い)。勝率(白星率)は69%で、日本歴代2位の73試合を指揮した長沼健監督の47%(34勝13分け26敗)を大きく上回った。
日本代表は上々の内容で年内最後の試合を勝利で飾り、先月のブラジル戦から3連勝。5万3508人の観衆も満足できる内容となった。そして12月5日(日本時間6日)に米ワシントンでW杯組み合わせ抽選が行われる。いよいよ来年6月のW杯の相手も決まる。