<大相撲九州場所>◇10日目◇18日◇福岡国際センター初日から休場していた東前頭18枚目の明生(30)が、10日目から出…

<大相撲九州場所>◇10日目◇18日◇福岡国際センター

初日から休場していた東前頭18枚目の明生(30)が、10日目から出場した。同15枚目の錦富士(29=伊勢ケ浜)に寄り切られ、1敗9休となった。

明生は「腰椎椎間板ヘルニア。上記診断のため、令和7年10月17日手術施行。術後にて今後約1カ月のリハビリテーションを要する」との6日付の診断書を提出して休場。当初から途中出場のために準備していた。

準備は十分ではない。「稽古は四股を踏んで、当たる練習をしています。(相撲を取る稽古は)取ったうちに入るか分かんないくらい」。それでも出場に踏み切ったのは、理由がある。「九州の土俵に上がりたいというのが、ずっとあったんで」。鹿児島県の奄美大島出身の力士として、ご当所の本場所に立ちたい気持ちが強くあった。

10月中旬に腰の痛みが出た。病院で診察を受けたところ、急きょ内視鏡手術を受けることになった。「これ以上よくなることはない。痛みを取るには手術するしかない」との診断を受け、ロンドン公演を休場して備えてきた。

痛みも違和感もあるはずだが「土俵に上がってるんで、そういうのは言いたくない」。「来場所につながる何かをつかめたら。応援している人の前で相撲を取りたい。結果を求めて、明日に集中したいです」。すでに十両への陥落は確実だが、覚悟を決めて出場している。