カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪最終予選(12月5日開幕、カナダ・ケロウナ)に臨む女子日本代表のフォルティウスが…
カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪最終予選(12月5日開幕、カナダ・ケロウナ)に臨む女子日本代表のフォルティウスが18日、札幌市内で練習を公開した。
約2カ月間の北米遠征では、会場での氷上練習を実施。予行演習で本番のイメージを膨らませ、8チーム中2枠の五輪切符争いを勝ち抜く。
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女子日本代表ユニホーム姿のフォルティウスが、拠点とするホームリンクで約1時間、ショットの感触を確かめた。五輪最終予選まであと約2週間。スキップ吉村紗也香(33)は「いよいよだなという身が引き締まる思い」と緊張感を見せながら、力強く宣言した。「必ずオリンピアンになって帰ってきます」。自身にとって悲願の五輪初出場を狙う。
9月の日本代表決定戦では22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレ、SC軽井沢クとの三つどもえを制し、五輪への挑戦権を獲得。その後はカナダ、米国へ遠征した。10月末からは五輪予選の会場となるリンクでトレーニング。地元男子チームとの実戦形式の練習も行った。12シートが並ぶ広さがあり、指示などの声が通りにくいことを確認。大会ではジェスチャーも加えて対策する。氷の状態もチェック。「ここで勝つイメージをしながら過ごせた」と吉村。予行演習は万全。準備は整った。
女子日本代表は98年長野五輪から7大会連続で出場中。ロコ・ソラーレは2大会連続でメダルを獲得している。「私たちでつなぎたい。これまで積み上げてきたものを出せたら絶対に自分たちは勝てるっていう自信がある」と言葉に力を入れる。
チームが目標として掲げるのは、五輪出場の先にある日本史上初の金メダル。金色メッシュヘアの吉村は、大事なラストショットを任される司令塔として「オリンピックの枠をしっかり獲得できるように、本当に1投1投、1戦1戦全力で戦ってきます」と誓った。【保坂果那】