サッカー日本代表は17日、国際親善試合のボリビア代表戦(18日)に向けて、試合会場の東京・国立競技場で調整。体調不良の…
サッカー日本代表は17日、国際親善試合のボリビア代表戦(18日)に向けて、試合会場の東京・国立競技場で調整。体調不良のMF北野颯太(21)=ザルツブルク=を除く25人がピッチで体を動かした。会見した森保一監督(57)は、敵地での開催が中止され、没収試合となった24年3月のW杯アジア2次予選の北朝鮮戦を除き、国際Aマッチ通算100試合目の指揮となるメモリアルな一戦を前に各所関係者に感謝。そして、目を潤ませながら、亡くなった先人たちの思いを背負い、この先も戦っていく決意を示した。
日本代表監督として、前人未到の記録まであと1試合。目前に迫った節目に森保監督は「あらためて幸せなサッカー人生を送らせていただいている」と実感を込めた。長く率いてきたからこそ多くの別れもある。今活動に入ってから、長年親交のあったジャーナリストの六川亨さん、長崎日大高時代の恩師である下田規貴さん、同級生の訃報が続いたことを明かすと、声を詰まらせた。
「本当に…多くの大切な方が亡くなって悲しい思いをした。明日も勝って、日本サッカー界の発展とW杯優勝に向けての挑戦へ。これからも天国におられる方々にサッカーを楽しんでいただけるようベストを尽くしていきたい」
2018年に就任してから約7年間、数字を意識せず歩み続けてきた。14日のガーナ戦を終えて、68勝14分け17敗。勝率は約69%と歴代監督の中で突出している。「1戦1戦勝利を目指して戦う」。会見でおなじみのせりふが、結果に表れている。
ボリビアは8大会ぶりのW杯出場の可能性を残し、闘志をぎらつかせている。森保監督はベストメンバーで臨んだガーナ戦から、複数選手の入れ替えを示唆。勝利と同時にチーム力の底上げを目指す。
年内では最後の代表戦。“100試合目”という意味でも勝利で締めたい。「皆さん、明日の試合も一緒に戦ってください」。1試合目から変わらない共闘スタイルで勝ちきり、W杯イヤーへ弾みをつける。