阪神がマイナー通算85本塁打の米大リーグ・パイレーツのカム・デバニー内野手(28)と契約したと16日(日本時間17日)…
阪神がマイナー通算85本塁打の米大リーグ・パイレーツのカム・デバニー内野手(28)と契約したと16日(日本時間17日)、ピッツバーグ・ポストガゼッタ紙のコリン・ビーズリー記者が自身のXで伝えた。この報道を球団幹部も否定せず。遊撃を守れることから今季中も狙いを定めていただけに、獲得へ向けて動いているとみられる。
藤川阪神に新たな戦力が加わることになりそうだ。デバニーは今季、7月にロイヤルズからトレードでパイレーツに移籍。8月にメジャー初昇格を果たした。メジャーでは打率・139、0本塁打、1打点。それでもマイナーでは打率・266、20本塁打、66打点を記録した。通算でも85本塁打を記録するなどパンチ力を持っている。
守備では高いユーティリティー性が特徴だ。強肩を武器に、今季のメジャーでは、全て三塁の守備に就いた。マイナーでは本職の遊撃を最も多く守り、一塁、二塁、さらには左翼での出場経験もあるなど、内外野を守ることができる。
チームはウイークポイントを埋めようと、動いてきた。シーズン中から、遊撃を守れる外国人選手としてデバニーの獲得を目指していたが実現には至らず。それでも調査を続けてきた。
今季の遊撃は内野で唯一、固定することができなかったポジションだ。主に小幡、木浪、熊谷が守り、ファームでは百崎、山田といった若虎が成長を続けている。さらに今オフは西武を戦力外になった内野手の元山を獲得したが、積極的な補強を進めようとしている。
現地報道を受けて、竹内球団副本部長は「何か皆さまにお伝えできることがありましたら、正式に発表させていただきます」とコメントするにとどめたが、新助っ人獲得へステップを踏んでいるとみられる。2リーグ制後初の連覇を目指す藤川阪神。チーム内での競争も促しながら、戦力の底上げを図っていく。
◆カム・デバニー(Cam・Devanney)1997年4月13日生まれ、28歳。米国出身。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。セントラルカトリック高、イーロン大を経て19年度ドラフト15巡目でブルワーズから指名を受ける。23年オフにロイヤルズ、25年途中にパイレーツへ移籍。マイナー通算85本塁打。メジャーでは今年8月にデビューを果たして14試合で打率・139、1打点。