日本代表史上初となる国際Aマッチ100試合目を迎える森保一監督(57)が、涙ながらに亡き恩人たちにささげる勝利を誓った。…

日本代表史上初となる国際Aマッチ100試合目を迎える森保一監督(57)が、涙ながらに亡き恩人たちにささげる勝利を誓った。FIFAランキング19位の森保ジャパンは18日、年内最後となる強化試合でボリビア代表(同73位)と対戦する。17日に東京・国立競技場で公式会見の席上、長崎日大高時代の恩師・下田規貴監督ら自身に関わった3人の訃報を明かし、来年のW杯北中米大会で優勝に挑む決意を新たにした。

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前人未到の100試合目の指揮にあたり、森保監督は「あらためて幸せなサッカー人生」と言葉をかみしめた。支えてくれた人たちへの感謝を口にしたところで、ふと「全く違う話ですが…」と切り出した。

最初に「今朝亡くなったとお聞きした」とベテランのジャーナリスト、六川亨さんの名前を出した。涙で言葉で詰まらせながら「(14日の)ガーナ戦に勝って良かったなということを最後に言ってくださったと聞いています」。批判的なことも多く書かれたが日本代表が強くなることを願ったゆえ。「サッカーファミリー」として謝辞を述べた。

そして人生の大恩人、同級生も今回の活動期間中に亡くなっていたことを公表した。「今の私がある大きな存在として、高校の恩師である下田先生が亡くなったりだとか、同級生が亡くなったり…。多くの大切な方が亡くなって悲しい思いをした」。感情を抑えながら言葉をつむいだ。

誰にも優しく「ポイチ」「森保さん」と慕われる好漢だが、さまざまな人の教えや支えがあっての今だ。

「高校時代を振り返った時に本当にダメダメ人間で、何をやっても半人前だった。それを学校生活を続けさせてくださり、サッカーからも離れようとした時に温かく見守り、サッカーも続けさせていただいた。そのご恩は一生忘れない」

100試合という数字は自らだけで作れたものでない。その道のりを振り返れば、多くの縁や絆が浮き上がる。自ら好んで使う「個性を尊重する」「失敗を恐れぬチャレンジ」の言葉はその人生からの学びだ。「明日のボリビア戦も勝って、日本サッカーがW杯優勝に向けての挑戦を天国で喜んでもらえるようベストを尽くしたい」。百戦錬磨の指揮官の決意は固まった。【佐藤隆志】