<米女子ゴルフツアー:アニカ・ゲインブリッジ・ペリカン>◇最終日◇16日◇米フロリダ州ペリカンGC(6349ヤード、パー…

<米女子ゴルフツアー:アニカ・ゲインブリッジ・ペリカン>◇最終日◇16日◇米フロリダ州ペリカンGC(6349ヤード、パー70)◇賞金総額325万ドル(約4億8800万円)優勝48万7500ドル(約7310万円)

山下美夢有(24=花王)が米女子ツアーの新人賞「ルーキーオブザイヤー」を獲得する快挙を達成した。

1990年小林浩美、24年西郷真央に続く日本人3人目。

この日の最終ラウンドでは75と崩れ、通算5オーバーの285で68位に終わった山下だが、新人賞レースは9月から首位を守り、2位竹田麗央とはこの試合を終えて217ポイント(P)差。今季ツアー最終戦の20日開幕CMEグループ・ツアー選手権を前に、1位を確定させた。

この新人賞はツアールーキー21人を対象に、各試合の結果で与えられるP制のレース。通常の優勝が150P、2位が80P、3位が75Pなど順位ごとに付与するPが違う。

日本で22、23年に年間女王に輝き、今季から米国に乗り込んだ山下は、夏の全英女子オープンで初優勝をメジャー大会で飾り、11月のメイバンク選手権でも8打差の大逆転で2勝目、日本勢で今季初の複数回優勝を達成した。

今季トップ10は新人では最多12度(竹田は8度)も果たし、特に夏以降の活躍は顕著だった。

山下は「あまり実感はないが、新人賞をいただけたのは大変光栄なこと。(夏の全英女子オープンで)優勝するまで賞も意識はしていなかった。まだ1試合残っているので頑張りたい」と謙虚に語った。

また、各試合のトップ10の選手にPが与えられる「プレーヤーオブザイヤー(年間最優秀選手)」争いでも、ジーノ・ティティクル(タイ)に次ぐ2位は変わらず、その差は16P。最終戦で逆転に成功すれば、日本人では87年岡本綾子以来2人目の獲得になる。

年間ポイント・ランキングでも2位、世界ランキングでも3位につける山下の今季最終戦が注目される。