<強化試合:侍ジャパン7-7韓国>◇16日◇東京ドーム侍ジャパン井端弘和監督(50)が10日間に及んだ“最終調整”を終え…
<強化試合:侍ジャパン7-7韓国>◇16日◇東京ドーム
侍ジャパン井端弘和監督(50)が10日間に及んだ“最終調整”を終えた。
韓国戦2戦目は9回に同点ソロを浴びて引き分け。日韓戦11連勝はならずも、負けはしなかった。一方、韓国の12四球で出塁の機会を得ながらも6安打で7得点止まりで「いくつか(点を)とれるところでとれなかったのが最終的に同点で終わったのかなと思います」と悔しさもにじませた。
最大の目的は来年3月のWBCに向けてピッチクロック、ピッチコム、拡大ベースなどNPBとは異なるルールに慣れること。23年の前回大会では行わなかった強化合宿を約1週間、2クールにも及ぶ期間で準備した。「収穫はある程度ルールに適応できたかなと。課題はいくつかありますけど、これは首脳陣だけで共有しておけば良いかなと思いますのでそこも踏まえて3月まで準備したい」と整理した。
日本と違う点ではストライクゾーンの違いもある。MLBの球審によって行われた一戦。日本の投手陣は与四死球が9で韓国は12。指揮官は「昨日より今日の方が狭いのかなと。当然これからはMLBの審判がやるので適応していかないといけない」と課題に挙げた。
センターと二遊間、そして捕手というセンターラインをポイントに挙げて競争を促し、それぞれがアピールを続けた。森下は中堅のオプションを試し、捕手は坂本、岸田、若月、中村で出場機会を4等分してピッチコムへの適応に時間を使った。二遊間も小園、牧を筆頭に野村、村林ら複数ポジションを守れる選手を試した。4カ月後にはメジャーリーガーの合流が見込まれる。「まず選考から、選んだ選手はしっかり準備して、今回の反省を生かして、対戦相手をしっかり研究していきたい」と井端監督。この秋にまいた種を、世界一の歓喜で実らせる。【小早川宗一郎】
▼日本隅田(4番手で1イニングを無失点)「宮崎(合宿)ではピッチクロックを気にしすぎて投げ急いだんですけど、今日はほとんど気にならなかった」