<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナメインイベントで「フェザー…

<ONEチャンピオンシップ:173大会「スーパーボンVS野杁正明」>16日◇東京・有明アリーナ

メインイベントで「フェザー級(-155ポンド=約70.3キロ)キックボクシング王座統一戦(3分5回)」が行われ、正規王者のスーパーボン(35=タイ)が判定3-0で暫定王者の野杁正明(32=team VASILEUS)を下して防衛を果たした。

試合後の会見に現れた野杁は「細かいところをいろいろ言ったらいっぱいあるんですけど、本当に今日はスーパーボン選手が強くて、僕が単純に弱かった。それだけです」と素直に負けを認め、「僕も全然倒せると思ってましたし、一発だけじゃなくて連打だったりとかコンビネーションだったりとかも狙ってたんですけど、それを当てさせてもらえない距離感だったりとか、クリンチワークだったりとか、蹴った後のディフェンスだったりとか、そこがうまかった」と振り返った。

野杁は武尊の引退試合が行われる見通しの来年4月29日の日本大会については「武尊君と一緒に勝ててないんで、一緒に出てももちろん勝ちたいですし。やっぱり僕がこのONEの舞台を選んだのも、武尊君がいたからなんで。一緒に大会に出て一緒に勝つことが目標でしたし、一緒にベルトを巻くっていう思いでここまで来たんですけど、僕はゼロからのスタートになるんで。一緒に出たい気持ちもあれば、武尊君のサポートに回りたいっていう気持ちももちろんありますし、そこはちょっと分からないです」と話した。

会見の最後に、野杁は手作りの首からかけるプレートを取り出して「ONEってタイトルがかかってないと(勝ったら)首からかけるやつもらえるんですよ。それを今日、息子が黙って作ってくれたみたいで。さっきもらって。勝ってもらいたかったんですけど、負けちゃったんですけど、家族は変わらず応援してくれるんで。家族のためにも次、必ず復活し、勝つんで、楽しみにしててください」と涙声で、家族に感謝しながら話した。