<関東大学ラグビー対抗戦:明大21-17帝京大>◇16日◇第6節◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆7122人全国大学選手権4…

<関東大学ラグビー対抗戦:明大21-17帝京大>◇16日◇第6節◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆7122人

全国大学選手権4連覇中の帝京大は、2年ぶり優勝が厳しくなった。

4点を追う後半40分、自陣から右大外を崩し、最後はFB吉田琉生(1年=東海大大阪仰星)のトライで逆転。CTB大町佳生(4年=長崎北陽台)のゴールも決まり、3点リードを奪った。

だが、17-14でロスタイムも終盤に入った46分。自陣で相手FWにモールを押し込まれ、痛恨のペナルティートライを献上した。自動的に7点を追加され、ノーサイドの笛を聞いた。

7点差以内のボーナス点1を得たが、4勝2敗で勝ち点27。優勝は遠のき、大町は「不完全燃焼のような試合の終わり方。勝負は勝負。負けは負け。規律はもう1度、見直していかないといけないと思います」と絞り出した。

明大は開幕戦で筑波大に敗れており、死に物狂いで立ち向かってきた。相馬朋和監督(48)は「(明大は)『もやもやしていたんだろうな』と(これまでの試合を映像で)見ていて思っていました。吹っ切れたように、全員が明治らしく前に出てきた。(帝京大は)こうやって2回負けるという新たな経験をして、大町キャプテンを先頭に、大学選手権へ、もう1度進みたい」と前を向いた。

明大に対抗戦で敗れるのは5年ぶりとなり、次戦は30日、埼玉・熊谷ラグビー場で慶応大と戦う。大町は「クロスゲームが自分たちを成長させている。勝ちきれるか、勝ちきれないか。自分たちの規律、1つ1つのプレーの精度を高める必要がある。1ついのミスで今日のように負ける、もしくは勝つ。そこの精度を高めていかないといけない」と言い切った。【松本航】

◆対抗戦上位成績(16日時点)

<1>明大 勝ち点30(5勝1敗)※残りは12月7日早大戦

<2>帝京大 勝ち点27(4勝2敗)※残りは30日慶大戦

<3>早大 勝ち点26(4勝1敗)※残りは23日慶大戦、12月7日明大戦

<4>筑波大 勝ち点22(4勝1敗)※残りは22日立教大戦、12月6日青山学院大戦

<5>慶大 勝ち点20(3勝2敗)※残りは23日早大戦、30日帝京大戦

※勝ち点は勝ち=5、引き分け=3、負け=1、不戦勝=6、不戦敗=0、不成立=3。ボーナス点は「7点差以内の負け」「3トライ差以上での勝ち」で各1