<フィギュアスケート:東京都民大会>◇第2日◇16日◇辰巳アイスアリーナ◇シニアアイスダンス・フリーダンス(FD)カップ…

<フィギュアスケート:東京都民大会>◇第2日◇16日◇辰巳アイスアリーナ◇シニアアイスダンス・フリーダンス(FD)

カップル結成1季目で愛称“いくこう”の櫛田育良(18=木下アカデミー)島田高志郎(24=木下グループ)組が、94・37点を記録した。シニアアイスダンスはFDのみで行われ、もう1組が棄権したため唯一の出場。息の合った優雅なスケーティングやリフトなどで観客を魅了し、優勝した2週間前の全日本選手権予選会(滋賀)から2・35点を積み上げた。

同予選会後にステップや配置を見直しており、今大会は来月上旬に出場を予定するゴールデンスピン(クロアチア・ザグレブ)に向けての確認の目的が強かったという。島田は「まだ滑り込めてないにしては気持ち良くターンを意識しながら滑りきることができたので、そこは成長だと思う」とうなずいた。

シングルと二刀流の櫛田は、来週はシングルで全日本ジュニア選手権(東京)に出場。翌週は、再びアイスダンスシューズに履き替え、島田とカップル初の国際大会に出場する。26年ミラノ・コルティナ五輪の団体戦代表権を獲得するためには、この大会での最低技術点85点の取得が第一関門。ハードなスケジュールの中で重要な戦いが続くが、「海外のアイスダンスチームをちゃんと見られるのは勉強になる。一緒に滑れることがうれしい」とほほ笑んだ。6歳年上の島田も「ミニマム(スコア)が一番の目標。しっかりと自分たちのやれることをやってどうかなって感じ。しっかりやってきたい」と、思い描いていた。【勝部晃多】