<大相撲九州場所>◇8日目◇16日◇福岡国際センター元幕内豊響の山科親方(境川)が、41歳の誕生日を迎えた。新たな1年の…
<大相撲九州場所>◇8日目◇16日◇福岡国際センター
元幕内豊響の山科親方(境川)が、41歳の誕生日を迎えた。新たな1年の抱負は「健康でいることです。体が悪いわけじゃないですけど」。
1984年11月16日生まれ。生年月日が幕内力士の玉鷲とまったく同じ。現役時代は、互いに支度部屋で「おめでとう」と言い合ってきた。対戦は14度あり、6勝8敗。今も現役を続ける玉鷲について、「尊敬します」と言い、こう続けた。
「体が丈夫なんでしょうね。大きいケガもないんで。この前、体を触ったら張ってました。対戦した時、かましあって脳振とうを起こしたことがあります。それまで脳振とうにはなったことがなかったのに…。それからマウスピースをするようになりました」
「平成の猛牛」の異名を取った山科親方は、強烈な立ち合いが持ち味だったが、玉鷲のかましは特別だったようだ。
「あの年で真っ向勝負ですからね。普通は力が落ちて、技にはしりがちなのに、今も全力でいく。全部含めて尊敬できます」
山科親方はこの日も、九州場所担当親方として先発事務所に詰め、業務にあたった。9月10日ごろに福岡入りし、準備を進めてきた。「関係各所へのあいさつ回りなどをしてきました。皆さんの協力があってこそ、興行が成り立ちます。団体のチケットを担当しています」。師匠の境川親方(元小結両国)からは「一番年下なんだから、お前が動いて何でもやりなさい」と助言を受けて送り出されているという。
「小野川親方、三保ケ関親方、不知火親方、みんないろいろ教えてくれます。チームワークはいいですよ、まじで。みんなが協力しあって、分からないところは教えてくれる。アイデアも出し合って、どんどん良くなっています」
誕生日も緩むことなく、本場所を支えている。