<上尾シティハーフマラソン>◇16日◇埼玉・川越上尾線発着(21・0975キロ)◇男子大学の部国学院大の青木瑠郁(4年=…
<上尾シティハーフマラソン>◇16日◇埼玉・川越上尾線発着(21・0975キロ)◇男子大学の部
国学院大の青木瑠郁(4年=健大高崎)が、日本人学生歴代10位に並ぶ1時間0分45秒で優勝した。
チーム2連覇を狙った今月の全日本大学駅伝では7区区間9位に沈み、総合4位で辛酸をなめた。屈辱から2週間となったハーフは、伊勢路の栄冠を譲った駒大で復活に燃える桑田駿介(2年)に先行された。しかし、15キロ過ぎだ。激しいデッドヒートに持ち込み、ゴール手前の直線で振り切った。
15日の日体大長距離競技会(1万メートル)では後輩の辻原輝(3年=藤沢翔陵)が復調を示す好レースを演じた。現在、チームは悲願の箱根駅伝優勝に向け、それぞれ個別の課題と向き合う中、青木自身もまた1つ殻を破ってみせた。
今季の公式レースでは差し込みに悩まされて本来の力を出しきれなかった。しかし、自己ベストも2秒更新したことで「(差し込みの)不安感が今回来なかったので拭えたんじゃないかな」と青木。この日はルーキーの野田顕臣(1年=大牟田)も初ハーフながら1時間1分29秒のU20日本記録を樹立した。箱根路での再起に向け、国学院大の役者がそろってきた。【泉光太郎】