<強化試合:侍ジャパン11-4韓国>◇15日◇東京ドーム侍ジャパン曽谷龍平投手(24)が、韓国との強化試合初戦に先発し、…

<強化試合:侍ジャパン11-4韓国>◇15日◇東京ドーム

侍ジャパン曽谷龍平投手(24)が、韓国との強化試合初戦に先発し、3回をパーフェクトに抑えた。最速151キロの速球を軸に、スライダー、フォークと変化球もキレが十分。「緊張もあったんですけど、自分の投球ができて良かった」と長打力のある韓国打線を44球でねじ伏せ、来年3月のWBCのメンバー入りをアピールした。

WBCで採用される「ピッチクロック」への対応も問題なかった。走者なしで15秒、走者ありで18秒の時間設定だったが、時間的には余裕だった。「逆に投げ急いでいた部分もあったんで、慣れていきたいです」と今後への課題も見えた。捕手坂本とのサイン交換でも、宮崎強化合宿から使用する「ピッチコム」で意思疎通した。

140キロ台で鋭く落ちるフォークで、2つの三振も奪った。2番手の森浦が浴びた2本塁打の球種は速球。力勝負では自信がある韓国打線だけに、落ちる球の有効性を証明し「来春のWBCの対戦国である韓国代表に対して、自分の投球ができて良かったです」と次回対戦へと生かせるデータも残した。

今年3月6日、侍ジャパンのオランダ戦ではチーム唯一の被安打を浴び、完全試合リレーを逃したが、この日は3回を完全投球でリベンジに成功。「自分の役割としてはロング、リリーフだと思ってるので、いつ言われても投げられる準備をして、少しでもチームに貢献できるように」とイメージしながら、来年3月のWBCに選出されることを願った。【久保賢吾】