<東京デフリンピック>◇15日◇開会式◇東京体育館日本初開催となる聴覚障害者による世界最大の国際スポーツ大会、第25回夏…
<東京デフリンピック>◇15日◇開会式◇東京体育館
日本初開催となる聴覚障害者による世界最大の国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会が開幕した。15日は東京体育館で開会式が行われ、秋篠宮ご一家が出席された。秋篠宮さまは「聞こえない・聞こえにくい人と、聞こえる人が互いの違いを認め、尊重し合い、誰もが個性を生かし、力を発揮できるインクルーシブ社会の実現に寄与することを祈念いたします」と述べられた。前日14日の日本選手団結団式に臨席された佳子さまも、穏やかな表情で見守られた。
1921年のパリ大会が第1回で、100年を超える歴史を持つ。世界81カ国・地域などから史上最多3081選手が集い、26日の閉会式まで21競技、209種目で熱戦を繰り広げる。話し声と同程度の55デシベルが聞こえない選手が対象となっており、競技中は補聴器や人工内耳が使用できない。
日本選手団は史上最多の約270人で構成され、前回の22年カシアスドスル大会(ブラジル)の30個を超えるメダルを目指す。全選手を代表し、陸上男子の山田真樹(28)とテコンドー女子の星野萌(21)が手話を用いて「スポーツマンシップの精神にのっとり、スポーツの栄光とチームの名誉のために、ドーピングや薬物を使用しないスポーツに身をささげます」と宣誓した。【松本航、木下淳】