「広島秋季キャンプ」(14日、日南) 広島・田村俊介外野手(22)が14日、宮崎県日南市の秋季キャンプで、競争を勝ち抜…

 「広島秋季キャンプ」(14日、日南)

 広島・田村俊介外野手(22)が14日、宮崎県日南市の秋季キャンプで、競争を勝ち抜くために打撃の軸をつくると誓った。12日の「エイブル トライアウト 2025」では、今季まで広島でプレーした松山竜平外野手(40)が3安打。年明けに合同自主トレを行っている師匠の姿に刺激を受けた。来季は同じ外野手のドラフト1位・平川蓮(仙台大)も加入。自身の“幹”をつくり、技術向上を図っていく。

 不惑でも挑戦を続ける姿が力になる。田村は「めちゃくちゃすごい。打撃もまだまだかなわないレベル」と松山へ尊敬のまなざしを向けた。

 松山は12日にマツダスタジアムで行われた日本プロ野球選手会主催のトライアウトで3安打。健在ぶりを見せ、現役続行の意思を示していた。先輩が鹿児島県内で主宰する合同自主トレには、2022年から4年連続で参加。「引き出しが多く、勉強になることばかり」と打撃面の助言を数多く受けてきた。10月の対面時には「『頑張らな、アカンぞ』と言われました」と背中を押された。

 その期待に応えるべく、今キャンプでは打撃の土台づくりに注力する。今季はプロ初本塁打を放つも25試合で打率・254、4打点。「(打撃を)コロコロ変えて、少し進んで一からに戻った反省がすごくある。まずは自分が『これだ』という軸をつくらないといけない」とテーマを掲げた。

 ティー打撃では腰を捕手方向に回してスイングする“ツイスト”も取り入れる。「左打者は引っ張れないといけない。その練習をしたことによって、引っ張れるようになったり。そういうのが実戦で出始めた」とプラスの兆しを感じ取っている。

 来季は同じ外野手のドラフト1位・平川が加入する。同学年のライバルに「負けていられない」と闘志を燃やした田村。確固たる土台を形成し、激しい競争に食い込む下地を整える。