「国際親善試合、日本代表2-0ガーナ代表」(14日、豊田スタジアム) 日本代表はガーナ代表に2-0で快勝した。前半にM…
「国際親善試合、日本代表2-0ガーナ代表」(14日、豊田スタジアム)
日本代表はガーナ代表に2-0で快勝した。前半にMF南野拓実(30)=モナコ=が先制点を決め、後半にMF堂安律(27)=アイントラハト・フランクフルト=が加点した。世界ランキングは日本が19位でガーナは73位。2026年W杯北中米3カ国大会に出場する両チームの対戦成績は、日本の通算6勝3敗となった。18日には年内最後の強化試合として、東京・国立競技場で世界ランク76位のボリビアと対戦する。
どフリーの絶好機にも全く慌てない。南野はこの日から着用した来年のW杯でも身に着ける新ユニホームでの初ゴールを見届けると、両腕を広げ、スタジアムの大歓声を一身に受けた。「先制点が欲しかった。海舟(佐野)からいいパスが来たので、ゴールできてよかった」。10月のブラジル戦から2戦連発。左腕に巻いた腕章を頼もしく見せた。
前半16分だ。前線からハイプレスをかけ、中盤でボールを奪ったMF佐野からカウンター。ゴール前中央に走った南野はラストパスを受けると、GKとの1対1で冷静にゴール右隅に流し込んだ。木村和司に並ぶA代表通算26得点目。大迫勇也(神戸)を抜いて歴代8位タイとなった。
W杯出場を決めているアフリカの強豪相手に完勝といえる内容だった。ロングボールを蹴られても安定した3バックがはね返し、セカンドボールを回収。佐野を中心に、個々のデュエル(球際の1対1の攻防)でも高い身体能力を持つ相手にひけを取らず試合を支配した。
9、10月の活動では王国ブラジルから歴史的勝利を挙げた一方で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング13位のメキシコ、同15位の米国、同37位のパラグアイ(順位は全て当時)相手に2分け1敗と、ランク同等以下から未勝利。その課題を払拭する勝利に「勝たなければいけない相手に確実に勝っていくことを表現してくれた」と手放しにたたえた。
W杯のメンバー発表まで残り3試合。試合終盤に初招集の2人を投入したことは、限界まで選手層を厚くしたいというメッセージだろう。「代表のキャップを刻みながら成長できるように、さらに上を目指してがんばってほしい」。次戦は森保監督にとって代表100試合目の指揮。実のある勝利を届けたい。