<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)北海道大会:札幌大谷2-0東海大札幌>◇14日◇男女決勝◇北ガスアリーナ札幌…

<全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)北海道大会:札幌大谷2-0東海大札幌>◇14日◇男女決勝◇北ガスアリーナ札幌46

男子は決勝で東海大札幌を破った札幌大谷が創部6年目で初優勝を飾り、2年連続2度目の全国大会出場を決めた。多彩な攻撃で相手を寄せ付けなかった。決勝は、準決勝で温存したエース格の小林巧人が爆発。遠山吹輝主将(ともに3年)は気合を前面に出しチームをけん引した。

最高到達点340センチの高さからバックアタックやスパイクを決めた小林は、ブロックのおとりともなり遠山の攻撃や高橋喜優(3年)のクイック攻撃も生きた。高校総体予選で敗北した相手にリベンジ。小林は「いろんなところから打てるのが持ち味。トスが上がる前から自分に持ってこいとはセッターにも言っています」と胸を張った。

遠山は昨年8月に51歳で急逝した母知江さんに優勝をささげた。「昨年は2位で全国だったので足りないなと。今回は優勝を母に報告したかった」と感慨深げ。だが「目標のベスト8以上を達成できるように頑張りたい」とすぐに気持ちを切り替えていた。

○…女子は旭川実が総合力で2年ぶり22度目の頂点に立った。2年前の全国は世代日本代表の笠井李璃(現SV刈谷)を擁し4強に進出したが、今回は突出した選手が不在でも切符をつかんだ。涙を浮かべた土屋苺花(3年)は「笠井さんのチームの、流れを引き寄せるメンタル面を参考にした」と話した。岡本祐子監督(47)は「大エースが抜けてのチーム作りで紆余(うよ)曲折があって、結果を出した選手たちはすごい」とたたえた。