ソフトバンクからドラフト5位で指名されたJR東日本の高橋隆慶内野手(23=中大)が14日、都内で入団交渉に臨み、契約金4…

ソフトバンクからドラフト5位で指名されたJR東日本の高橋隆慶内野手(23=中大)が14日、都内で入団交渉に臨み、契約金4000万円、年俸1000万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ。

「まずはホークスの顔と言われるような選手になりたい」と覚悟を示した。武器は186センチ、94キロの体格を生かした長打力だ。「長打が打てる打者はチームに必要。そこを強みにしたい」と話した。

中大時代は打撃練習で1学年上の阪神森下を上回る飛距離を放ちながら、試合で確実性を欠き、プロ志望届提出も指名漏れ。その悔しさを胸に社会人でメンタル強化に努め、今季は都市対抗で10打数5安打と勝負強さを発揮。公式戦でも3割5分超と安定感を示した。

メンタル強化のきっかけは、昨年参加したU23日本代表のメンタルコーチ・布施努氏との出会いだった。面談を重ねる中で「守備と打撃を切り離す」「背負い込みすぎない」という考え方が身につき、失敗を引きずらずに、気持ちを切り替えてプレーに集中できるようになったという。「いい意味で無責任に。野球は1人でできないので」と話した。

ルーキーイヤーの目標は「1軍に1年間帯同」。将来的には本塁打王などの打撃タイトルも視野に入れる。来季新設される長嶋茂雄賞について問われると「取れたらいいですね」と笑顔を見せた。

尊敬する中大の先輩、森下やDeNA牧のような勝負強い右の強打者へ-。プロでの新たな挑戦が始まる。