<大相撲九州場所>◇6日目◇14日◇福岡国際センター関脇安青錦(21=安治川)が、初黒星のショックを引きずらずに“くせ者…
<大相撲九州場所>◇6日目◇14日◇福岡国際センター
関脇安青錦(21=安治川)が、初黒星のショックを引きずらずに“くせ者”との初顔合わせを制し、1敗を守った。何度も下に潜り込む動きを見せながら、突き、押し、いなしで、隙をうかがってきた前頭宇良を冷静に対応。豊富な運動量で疲れが出たのか、動きの止まった相手に対し、右上手を引くと、落ち着いて寄り切った。
「中に入れさせたくなかったし、相手を起こしたかった」と、相手の動きに呼応するように、立ち合いから突き、押しで対抗した意図を説明した。立ち合いからの姿勢の低さには、安青錦も定評があるが「(宇良は)自分よりも低かった。相手は土俵際の逆転もうまい。巡業で稽古したこともあるし、よく見ていた相手。しっかり我慢できた」と話し、うなずいた。
前日13日の5日目は、憧れの前頭若隆景と顔を合わせたが、相手の立ち合い変化に送り倒された。5勝1敗で、全勝の横綱を追っているが、前日の黒星は「悔しがっても意味がない」と、すぐに切り替えて、この日の白星につなげた。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)にも「(立ち合い変化を)食ったのは、お前が悪い」と言われた。悔しがるよりも、一段とこの日の取組に集中して臨み、連敗しなかった。目標の初優勝に向けて、大の里との直接対決まで、これ以上、黒星を重ねるつもりはない。