<明治神宮大会:帝京3-6山梨学院>◇高校の部◇1回戦◇14日◇神宮帝京は山梨学院に逆転負けを喫し、初戦敗退となった。エ…

<明治神宮大会:帝京3-6山梨学院>◇高校の部◇1回戦◇14日◇神宮

帝京は山梨学院に逆転負けを喫し、初戦敗退となった。エース仁礼パスカルジュニア投手(2年)が8回に力尽きた。

関東王者の山梨学院を相手に7回まで2失点に抑え、1点リードで迎えた8回2死からだった。16年ぶりの明治神宮大会勝利が見えてきたところで、痛恨の4連打を浴びて3点を与えて逆転を許した。2死一、二塁でのベースカバーについて猛省し「自分は変化球を投げた時に、どうしても三塁側に一歩目を切ってしまう。それで一塁ベースに入るのが遅くなってしまって、アウトを取れないというところがあった」と課題を口にした。

日本人の母とナイジェリア人の父との間で生まれ、中学時代は最速136キロの直球を放った。本格派へと順調に階段を進むかと思われたが、帝京では新チームから現在のような球の出どころを見えづらくする投げ方を選んだ。120キロ台の直球、チェンジアップ、スライダーを使い分けて打たせて取ることを心がける。終盤に試合をひっくり返されて悔しい結果となったが、187センチ、89キロの体から投げる技巧派スタイルには一定の手応えを感じ「しっかりランナーが出てる状況でも、自分のピッチングができた。関東大会でも強い相手にコールドとかで勝ってる相手だったので、途中まで勝ってたっていうのは少し自信になりました」と振り返った。

対194センチ、100キロの山梨学院・菰田陽生主将(2年)には大きな衝撃を受けた。投げては最速152キロを放り、打っては高校通算32本塁打。投打両面の活躍した今夏甲子園4強入りに貢献した菰田スイングの速さに驚きつつ「自分より身長が高い選手と対戦するのはめったになくて。もう自分でマウンド立ってるんですけど、それよりもでかく感じる。手も長くて、外のボール球を投げたのに、そライト前打たれたはびっくりしました」と目を丸くした。